【キシャメシ】激辛に恋した50代記者、真夏の大冒険!麺家太威(だい)の四川風マーボー麺
もう連日、パリ五輪に首ったけだ。五輪は毎回、なんだかんだ言っても「五輪でもなけりゃ、見ることがない」みたいな競技が楽しみだったりする。そんな記者が今大会で最も注目するのはブレイキン。
さて、パリで戦う日本選手団にならって、キシャメシ選手団もたまに身体をハリますか?夏ということもあり、激辛ジャンル行っときますか。激辛喰って、スカッと汗かいて。
ここで思い当たったのが、激辛激ウマの四川麻婆麺が人気、新潟市東区の麺家太威。地元激辛フリークの支持も篤い人気店で、知名度も全国区。
まずは入口付近の券売機で購入。1番人気の「四川マーボー麺」は「1辛」~「5辛」まで辛さ5段階。事前のリサーチでは「1辛でも十分な辛さ。5辛は悶絶級の辛さ」となっていた。辛いものは好きだが、特に辛さに強いわけではない。「記者としては5辛行くべきだよな」と思いつつ、食べられずにフードロスになるのも良くないし、食べた後に仕事にならないのも困るので「四川風マーボー麺4辛」(970円)にヒヨる。
店内に入ると麺の太さ(細麺か太麺か)と大盛にするかどうかを尋ねられる。なんとランチ時間は麺大盛無料だそうだ。
カウンターに座り、ややあって着丼。うわ、まるで溶鉱炉ではないか(溶鉱炉は実際に見たことがない)。丼一面が麻婆餡で覆われ、これは上から降りかかっているのか、それとも唐辛子が多すぎて溶けずに浮かび上がっているのかわからないが、赤いパウダーがどっさり。赤いねえ・・・かなり赤い。
もうね、唐辛子が鼻孔を通して刺激を与えてくるんよ、丼を目にしただけで。食べる前に、既に辛い感じ。
「4辛」でこれかあ。やってしまったかな。まず一口、蓮華でスープをすくう。おお、辛いねぇ。のどに直接攻め込んで来て、思わずせき込む。「スープすくう」→「咳き込む」の流れは、食べ終わるまで続く。
全身の毛穴から汗吹き出す。タオル持参で正解だった。ちょっと勇み足だったかな、4辛は。しかし、ただ辛いだけでなく美味い。重厚な豚骨ベースにこってりの麻婆餡、そしてシビ辛の山椒。混然一体となり、辛さの奥にしっかりと旨味のハーモニー。バランス良いなあ。
麺は太麺を選んだ。箸でリフトすると、激辛スープをびっしり連れてくる(そんなに連れてこなくても良いのに)。一気にすすると、脳天を突き抜ける辛さ。その奥にしっかり感じる旨味。
50代の身体のキャパでは御しきれない辛さではあったが、なんとか食べきる。5辛だったら無理だったかもしれない。もしかして、唇ちょっと太くなっていない?
口の中の辛さがおさまった頃には、また食べたくなっている。まさに新潟を代表する旨辛。サウナで整った気分になり、覚醒の午後。
(編集部 I)
【麺家太威】
新潟市東区牡丹山6丁目11−12
営業時間 11時~15時 17時~21時
定休日 木曜
<グーグルマップ「麺家大威」>
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。