【日常ではできない体験を】燕警察署、三条警察署、西蒲警察署が合同で体験型採用説明会を開催、県内に1台しかないパトカーの展示も
燕警察署、三条警察署、西蒲警察署は7月29日、燕警察署において合同で体験型採用説明会を開催した。
採用説明会では、警察の業務説明のほか、白バイのデモ走行や逮捕術の実演、鑑識体験や飲酒検知体験などが実演された。
燕警察署の敷地内では、白バイのデモ走行のほか、新潟県内で1台しかないGTO(ジーティーオー)のパトカーが展示された。参加者は、警察官による詳しい説明を聞きながら、実際に白バイやGTOのパトカーに試乗して、本物を体感していた。
その後、参加者たちは燕警察署の庁舎内に移動し、県警本部の職員が警察の業務説明を行った。
業務説明内では、警察組織の説明や福利厚生、9月に実施される採用試験の内容が詳細に説明された。説明によると、年次有給休暇は年間20日間を取得することが可能で、未消化でも繰り越され、最大40日間の有給休暇が可能となっている。
特別休暇として、夏季休暇、結婚休暇、産前産後休暇、病気・介護休暇などが制度として整備されている。そのほかにも、育児休業や部分休業などの制度もある。
また、令和4年度には、男性が約20%、女性が100%の育休を取得しており、年々、職場環境が改善されてきているという。
説明会終了後、参加者たちは警察官による逮捕術の実演を見学し、警察官の指導のもと、実際に逮捕術を経験した。続いて行われた、飲酒検知体験では、実際に使用されている検知キットを使ってアルコールを目の前で警察官が測定する様子が披露された。
その後も、実際の犯罪捜査で使われている鑑識のための道具を使った指紋採取の体験や、警棒やジェラルミン製の防護盾などが披露された。
新潟市秋葉区から採用説明会に参加した目黒瑛梨(27歳)は、「小さい時から漠然と(警察官は)かっこいいというイメージがあったんですが、自分には無理だって思ってました。でも、人生は一度っきりだと思って、警察官の採用試験に挑戦してみようと考えてます」と事情を語った。
続いて、今年の9月に開催される警察の採用試験に挑戦するという目黒さんは、今回の経験を経て警察のイメージについて、「最初は少し警察というと堅いイメージがあったんですけど、フリートークなどをしてみて、気軽に楽しく話せました。あと、鑑識体験や逮捕術、飲酒の検知体験なども普段生活をしていたら、絶対に経験のできない体験なので、すごく良かったです」と話した。
一番印象に残ったことについては、「逮捕術は、とても印象的でした。実際、私が東京にいた時に腕を掴まれた経験があったんですけど、その時に今日の逮捕術を学んでおけば良かったと思う。その時は、本当に声も出なくて、腕を掴まれたという怖さしかなくて、振り払おうと思ってもうまくできなかった。こういう技術を友達にも教えてあげたいなと思いました」と感想を述べた。
燕警察署の粕谷道明副署長は、「今回、体験型の説明会を行って、警察の仕事を知ってもらって、少しでも(警察官に)なりたいなと思ってくれる人がいれば、すごく嬉しいなと思います。これからも、色々な企画を考えながら、人材を募集していきたいと思っている」と語った。