【シネ・ウインド×古町演芸場】映画「瞼の転校生」新潟上映開始に合わせ、劇団美松が新潟で公演 8月3日には「瞼の母」上演も
映画館のシネ・ウインド(新潟市中央区)では8月3日から、大衆演芸を題材にした映画「瞼の転校生」を上映開始する(8月9日まで、各日14時45分から)。これにあわせて古町演芸場(同)では8月3日の夜の部にて、同作に出演した劇団美松による「瞼の母」を上演するなどコラボレーション企画を実施。古町演芸場の逸見友哉さんは「映画と芝居を同時に見ていただければ、(お互いの作品を)より深く感動できる」と話す。
映画「瞼の転校生」(藤田直哉監督)は2023年製作の作品。旅回りの大衆演劇の一座に所属し、公演に合わせ⼀カ⽉ごとに転校を繰り返す中学⽣・裕貴(松藤史恩)が、クラスメイトたちと交流するなかで成長していく姿を描く。
同作に出演した劇団美松の松川小裕司座長によると「映画の内容は、9割本当。私たちも主人公のように幼い頃から役者で、転校を繰り返していた。特殊な世界だが、そのディティールも細かく再現されている」という。
今回、「瞼の転校生」の新潟での上映開始に合わせ、劇団美松が8月1日から29日まで、古町演芸場で公演を行う。
また、8月3日は「瞼の転校生」上映後、シネ・ウインドへ劇団美松の松川座長、市川華丸さん、同作で主人公を演じた松藤史恩さんが来館し、舞台挨拶する。さらにその後、古町演芸場の夜の部で、同作に劇中劇としても登場する芝居「瞼の母」を劇団美松が演じる予定だ。
古町演芸場の逸見友哉さんは「映画を先に見るもよし、芝居を先に見るもよし。『瞼の母』をご存じない人も、見ていただければ『瞼の転校生』をより深く感動していただけると思う」と話す。なお、シネ・ウインドとのコラボについては「チラシを置いたりポスターを貼ってもらうことはよくあるが、こうした大々的なコラボは初」だという。
シネ・ウインドの井上経久さんは「『瞼の転校生』は、中高生が直面することを描いている映画でもあり、この作品をきっかけに大衆演劇に興味を持つ人も増えると思う。ぜひ、映画をきっかけに古町演芸場へ、あるいは芝居をきっかけにシネ・ウインドに足を運んでいただければ」と期待する。
松川座長は「大衆演劇という文化を知っている人も、知らない人も楽しめるし映画。そして、我々の暮らしがほぼそのまま表現されている映画でもある。映画を見て大衆演劇を初めて知った人も、この文化に触れていただければ嬉しい」と話していた。
シネ・ウインドの鑑賞料金は、大人1,800円、学生・60歳以上1,200円、高校生以下900円。古町演芸場の鑑賞料金は、大人2,200円、小人1,000円、ショー割1,100円、学生割1,100円、前売券1,900円。なお、古町演芸場では期間中、映画「瞼の転校生」の入場券提示で、200円割引となる。
【関連リンク】
新潟・市民映画館シネ・ウインド