村上まつり保存会 御即位慶祝行事 「まず、課題をクリアして」
5月1日のおしゃぎり巡行に合わせて開催検討
新天皇即位と改元が行われる5月1日に、新皇后雅子さまをお祝いしようと、村上まつり保存会(桑原猛理事長)が、おしゃぎりの慶祝巡行を検討する中、桑原理事長に「保存会としての現在のスタンスと今後の方向性」について伺った。
桑原理事長は、「1993(平成5)」年6月9日のご成婚、2001(平成13)年12月1日の愛子さまご誕生の慶祝巡行を行なったことを思えば、今回もと考えている方も多いのではないか。保存会としては、否定はせず、保存会19町内の総意の元、実施することを念頭に協議を重ねている」とし、今後クリアしなければいけない課題を示した。
村上大祭の本番の屋台運営を最優先とした上で、経費的課題として「屋台引き回しは数時間であっても2日間であっても組み立てから巡行、収納まで、各町内が負担する直接的な経費は同じであり、少子高齢化、人口減少の中で、それぞれの負担が倍加することを避けなければいけない」。慶祝行事の位置づけとして、「19町内が揃ってお祝いの意を表してこその慶祝巡行であり、何らかの事情で19台が揃わなくても全町内総意の元で実施すべきである。前出ししたように経費の負担、人的負担が大きいというのが大半の意見。また、慶祝行事が、市全体の中で、どう位置づけられるのかが重要であり、保存会のみならず、村上市民の思いが一致してこそ実現できるものだと思っている」と述べた。
同保存会は今後、市の動向も踏まえ、これまでの各町内へのアンケート結果を加味しながら区長、評議員、関係各位と協議を重ね決定したいとしている。御即位当日には、他の地域でも慶祝行事が検討されている。
村上新聞2019年2月3日号