ERINAが講演会「ロシアへの観光」を開催
今後さらなる人的交流の活性化が期待される
北東アジアの調査・研究を行う(公財)環日本海経済研究所(ERINA、新潟市中央区)は6日、在新潟ロシア連邦総領事のミハイル・セルゲェーフ氏を講師に招き、「ロシアへの観光」についての講演会を新潟市で開催した。なおセルゲェーフ氏は今回で3度目の新潟勤務という。
日本から一番近いヨーロッパであるロシア。なかでもウラジオストクは新潟から841mと、沖縄よりも近い距離に位置する。これまで、そのウラジオストクを含む極東ロシアと日本を結ぶ空路は、アエロフロート航空の東京-ウラジオストク線であったが、ロシアのウラル航空が昨年12月に、新千歳-ウラジオストク線を就航。またANAが2020年春にも成田-ウラジオストク線を就航させることから、ビジネス需要の拡大や人的交流の活性化が期待されるという。
また昨年には、ウラジオストクのみ適用されていた電子ビザ入国が、ハバロフスク、ユジノサハリンスクにも拡大され、今後さらに両国のビザ撤廃に向けた動きが加速して、観光が普及するとみられる。
一方、新潟空港は1973年にハバロフスク、1993年にウラジオストクとの間で定期便の運航が始まったが、2011年に運休になった。代わりに2013年から、新潟-ウラジオ・ハバロフスク間にチャーター便が飛んでいるが、年々その便数は減るなど、極東ロシアに対する新潟の相対的地位が低下している。