デンカ(株)、新型コロナウイルスの変異部位検出用研究試薬の販売を開始
デンカ株式会社(東京都中央区)は16日、東邦大学医学部と共同で検証実験を進めてきた新型コロナウイルスの変異遺伝子(部位)同時検出システムに使用する検出用研究試薬「IntelliPlexTM SARS-CoV-2 Variant Analysis Kit」の販売を開始した。
試薬は、当社が株式の33.4%を保有し業務提携しているPlexBio Co., Ltd.(台湾台北市)と同社が共同で開発し、理化学品としてPlexBio社から既に発売されている専用の反応用装置および検出用装置と組み合わせて用いられる。高感度かつ同時多項目測定が可能なPlexBio 社の技術を用いることで測定の手間を軽減し、新型コロナウイルスの感染対策において検出の必要性が高まっているアルファ株、ベータ株、ガンマ株などの変異株にみられる計10種の変異部位を同時に検出することが可能という。
なお同時検出システムは、理論上100種以上の変異部位まで対応可能であることから、新たな変異の発生や拡大に備え、両社は引き続き研究用試薬の開発を進めていくという。