【夏休み人気企画展】化石ハンター展(県立万代島美術館) ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~
新潟県立万代島美術館(新潟市)で、9月23日(月・振休)まで「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」が開催中。
伝説の「化石ハンター」として名高い、アメリカ人のロイ・チャップマン・アンドリュース(1884-1960)が、世界的にも有名なゴビ砂漠への探検を開始しておよそ100年が経ったことを記念して開催されている本展は、2022年開催の上野の国立科学博物館を皮切りに各地を巡回し、新潟会場が最後の会場となる。
現在では恐竜化石の一大産地として知られるゴビ砂漠。しかし、今からおよそ100年前にはサイ科の歯化石一本だけしか知られていない、ほとんど未踏の土地だった。この秘境に、人類を含む哺乳類の起源を求め、大規模な調査隊を率いて足を踏み入れたアンドリュースは、周囲の通説を覆し、プロトケラトプスをはじめとする白亜紀の恐竜化石、恐竜の卵化石、哺乳類の化石などを次々と発見する。映画『ジュラシック・パーク』シリーズで印象的なベロキラプトルもアンドリュース隊が発見した。
本展では、彼の背を追うようにゴビ砂漠へと向かった世界中の化石ハンターの活躍も紹介している。第二次大戦後、いち早く砂漠へと入った旧ソ連隊が発見した、ゴビ砂漠を代表する大型恐竜タルボサウルス。本展では6メートルもある巨大な骨格標本が展示されている。
アンドリュース、世界の化石ハンター、王暁鳴博士——世代を超えて、化石ハンターたちの探検とその成果が枝葉を伸ばしていく様は、探究することの面白さを伝えてくれる。
未知なるものを探し当て、挑戦を積み重ねていく化石ハンターたちの姿は、未来の化石ハンターをめざす子どもたちだけでなく、かつて何かに夢中になった大人たちの心も突き動かされる。
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