【金属加工メーカー×福祉作業所】障がい福祉とゴミ減量化で着物文化を守る、連携プロジェクトを開始(新潟県燕市)
金属加工メーカーの株式会社創明工芸(新潟県燕市)は、燕市の福祉作業所と連携し、着物リメイク用生地ブランド「engimono(縁着物)」を立ち上げた。
「engimono」は古着をリメイク素材へと循環させ、新たな価値を生み出すまちぐるみのプロジェクト。タンスに眠る着物を処分したい市民と、持ち込まれた着物をリメイク用に加工する福祉作業所、繊細な着物生地を傷めずに洗浄し乾燥する技術の継承と、リメイク着物の販売を行う地元企業が力を合わせ、廃棄される予定だった古着物に新しい価値を与えることで、まちの活性化と社会貢献を目指すという。
着物リメイク生地を作るためには、洗浄、ほどき、検品など様々な工程がある。中でも「ほどき」工程は古着物の縫い目をほどいて生地に戻す工程で、一般企業では量産コストが合わないため実現が難しかった。しかし、同社では福祉作業所と連携することで実現を可能に。福祉作業と「ほどき」の相性は良く、収益性も仕事内容も福祉作業に最適で、改めて福祉作業を見直すことができたという。
7月29日には県内初の着物リメイク専用記事販売店「engimono」を同社工場内にオープンした。すでに口コミによる来客が日々増えている。日によって変動はあるものの、店舗内にはおよそ50点の商品が並ぶ。
同社の担当者は、「着物リメイク事業は、環境保護、福祉支援、着物文化継承という3つの社会課題解決に貢献するだけでなく、人と人、地域と地域、そして過去と未来をつなぐ架け橋となる事業。今後も地域を巻き込みながら事業の発展に努め、より多くの人々に着物文化の魅力を発信していきたい」とコメントした。
【店舗情報】
店名:着物リメイク専用生地販売店 engimono
住所:新潟県燕市小池4803-3 工場内
営業時間:平日8時~17時
【グーグルマップ】