業務用食品の製造を手がける(株)高橋正(新潟市中央区)の破産手続開始が決定、県内21番目の新型コロナウイルス関連倒産
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、株式会社高橋正(新潟市中央区、資本金1,000万円、高橋正社長、従業員3名)は6月8日、新潟地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には石井正人弁護士(新潟つばさ法律事務所、新潟市中央区)が選任された。負債総額は約6,500万円。
同社は1984年4月、水産食料品の製造を目的に設立され、主に割烹向けの業務用食品の製造を手がけていた。大手業務用食品卸売業者への営業基盤を形成し、一定規模の継続受注を得てきたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響による外食産業の低迷が影響し、2020年9月期の売上高は約2,000万円にまで減少を余儀なくされた。
その後、新型コロナウイルスに起因した制度融資や雇用調整助成金等を活用したものの、売上回復の目途が立たない状況から、資金繰りも限界に達し、今回の事態に至った。
なお、新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは21件目となる。