長岡市内で「外山脩造賞」の授賞式が行われる
数々の紙製品を製造販売する安達紙器工業が受賞
新潟県長岡市の産業発展に貢献した企業・団体・個人を表彰する「外山脩造賞」の授賞式が9日、「長岡ものづくりフェア2019」の会場となっているハイブ長岡で行われた。アサヒビール株式会社の甘田量一新潟支社長から、受賞した安達紙器工業株式会社の安達眞知男代表取締役に、賞状と記念の盾などが贈られた。
安達紙器工業は、昭和17年の創業。軽いうえに木やプラスチックより丈夫な紙素材(バルカナイズドファイバー)を使った、生活用品(雪道脱出具、キャリーバックなど)、防災用品(簡易担架レスキューボード、避難所で使える更衣室&授乳室など)、選挙で使う投票箱など様々な商品を製造している。
安達代表取締役は、「受賞をきっかけに、外山脩造の数々の事業を興した情熱と、誠実な企業経営を少しでも見習って、長岡の産業発展に役立てるよう社員全員で頑張っていきたい」と語っていた。
外山脩造は、長岡市出身。明治期の衆議院議員、実業家で、日本銀行大阪支店長、横浜正金銀行取締役などを経て、ビール(アサヒビール)、電気鉄道、ガス、銀行など数々の事業を興し、関西財界の礎を築いた。アサヒビールでは、外山脩造が長岡市出身であることから、長岡の地と長岡市民に感謝を込めて、2011年に外山脩造賞を設立した。