【キシャメシ】新潟空港ビルに新店舗「Spice By Me」、旅の扉にて極上ホットサンドでテンション上げ

新潟空港ビルディング1Fに新たにオープンした「Spice By ME」

50代記者はRPGのドラゴンクエストが大好きなのだが、昔からドラクエをやっていて一番ワクワクするのが「旅の扉」というワープゾーン。入った瞬間に別の世界に飛ばされ、その先には見たことない景色が広がるという、あれだ。

空港とはそういう場所だと思っている。外から来た人には、この先に広がる別世界のワクワクを。ここ(新潟)から出ていく人には、未知の世界にダイブする勇気と活力を。とにかくテンションが上がる場であってほしい。だから施設の中の飲食などは、本当に手を抜かないでほしいと思う。「新潟に行ってきたけど、空港で食べた〇〇が一番美味しかった」くらいでも全然良いと思うのだ。

新潟空港旅客ターミナルビル(空港ビル)1Fに新しい店舗がオープンした。「Spice By Me(スパイス バイ ミー)」という店名で、プレスリリースによれば「食と旅のライフスタイルショップ」という新業態だそう。「新潟の食材をふんだんに使用したファストフードの提供に加え、新潟の魅力を伝えるショップとのコラボや、食と旅にスパイスを効かせるアイテムをセレクトした総合ライフスタイルショップとして、新潟と空港、旅の体験を通して暮らしをアップデートするお店」なのだという。

うーん・・・プレスリリースの悪いところが出ている文章。見なきゃわからないな、これは。

「あなたの旅にスパイスを」というコンセプト

というわけで9月1日オープンの翌日の今日(9月2日)、現地を訪ねた。どんなショップか気になるのも確かだが、食のプロデュースが、ミシュランガイド新潟2020に掲載された2店舗「三条スパイス研究所」と「灯りの食邸KOKAJIYA」を手がける株式会社リトモだというのは注目せざるを得ない。

新業態と謳われているが、構造的に言えば「新潟の数々の魅力とコラボしたカフェレストラン」というのが端的なのではないか。燕三条の金属加工品などが展示販売され、その奥で新潟食材にこだわった「食」を楽しめるスペースがある。

株式会社リトモの小倉壮平CEOはにいがた経済新聞の取材に対し「リトモが手がけてきた食文化の継承を通じての地域づくりを空港の場でも展開し、新潟に貢献していきたい」と話す。「出かけていく人、訪れた人が交差する空港という場の特性を活かしながら、旅にスパイスを与えられるような店舗に」(小倉CEO)。

今年2月に「三条スパイス研究所(スパ研)空港店」として8月までポップアップ展開、9月から本格オープンとなった。

この9月は店内外に燕三条の金属加工製品が展示販売されている。燕三条といえば洋食器や刃物が良く知られているが、チタンのリングやブラスのカードケースなど、様々な金属製品が並ぶ。暮らしをアップデートさせる商品群、確かにそうかもしれない。

そしてベースとなる食の分野では、スパ研の空港店というスタンスは維持しつつ、新しい要素が加わった印象。フードメニューの2本柱はホットサンドとカレー、趣向を凝らしたソフトドリンクもそろい「カフェ力」も高い。

記者は今回、日替わりメニューの「タンドリーチキンのホットサンド」(税込750円)と「フルーツラッシー」(税込400円)、「カレーパン」(税込400円)をオーダー。

ホットサンドのタンドリーチキンはスパ研本店の人気メニューをそのまま使用。かなりボリューミーに使われており、トマトなどグリル野菜ともあいまって実にクオリティが高い。このレベルなら県外から来た人、ひいてはインバウンド客も満足させられるのではないか。

元祖スパ研の人気メニューでもあるタンドリーチキンが抜群!グリル野菜、パンとの相性も良し

カレーパンは一般的に知られる「揚げ」タイプではなく「焼き」タイプ。パンは弥彦村の人気店とコラボ。スパ研が手がけるカレーはもちろん、香ばしくも自然な味わいなパンの出来が素晴らしい(ホットサンドのパンもこちらの作?)。

「焼きタイプ」のカレーパンだが、パンのクオリティが高い!

フルーツラッシーは、安田ヨーグルトとコラボ。濃厚な旨味ある安田ヨーグルトと完熟な甘味のフルーツソースは相性抜群。こちらも素晴らしい出来だ。

安田ヨーグルトや県産ミルクを使用したフルーツラッシーも美味

さすがのクオリティ。地域性も織り込まれ、「旅の扉」の食としてポテンシャルは激高い。

ここ(新潟)を訪れた人、ここから出ていく人、すべての旅人たちは、ぜひここで補給して旅の英気を養って頂きたいものだ。

 

【Spice By Me】

新潟市東区松浜町3710 新潟空港ビルディング1F

営業時間 7:30~18:00(金・土のみ19:00まで)

<グーグルマップ 新潟空港>

 

【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。

 

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