【大モメ自民県連】参院選新潟選挙区候補者選びで対策会議紛糾、一本化できず結論先送りに
自民党新潟県連は9月6日、新潟市中央区新光町の自民党県連会館で選挙対策委員会を開き、来夏に行われる次期参院選新潟選挙区の候補者について議論されたが、意見の集約は見られず決定は先送りされた。
県連では次期参院選新潟選挙区の候補予定者について7月6~20日の期間で公募を行い、14名から応募があったが、書類選考、面接等を経て元競泳選手で五輪銀メダリストの中村真衣氏(45)、現県連会長の佐藤信秋参院議員(76)、上越市議の安田佳世氏(34)、元加茂市最高戦略責任者の市川恭嗣氏(36)の4名に絞られた。4名は8月11日に開かれた意見交換会で政策などをぶつけ合い、これを受けて県連各支部の意向調査を行って県連が党本部に公認申請をする候補予定者が選出される流れにあり、6日に開かれた選挙対策委員会では、支部の意向調査の結果を踏まえ、いよいよ候補予定者が決定される予定となっていた。
会議には県議で構成される県連役員の他、県議会議長経験者らが出席したが、公募の候補者となっている佐藤県連会長は欠席で、小野峯生県連副会長が代行を務め、冒頭以外は非公開となった。
県連によると、地域・職域支部への意向調査は8月末まで行われ、有効回答は128支部。そのうち半数にあたる64支部が中村氏を指示した。また全体の4分の1強が「県連一任」だった。このため岩村良一県連幹事長が委員長を務める公募制度管理委員会は圧倒的に支持を集めた同氏を候補予定者として推薦した。
ところが一部の県連幹部らが、国土交通事務次官経験者で参院議員3期の実績を持つ佐藤氏を強く推し、会議は紛糾。2度の休憩を挟み4時間に及ぶが、この日の議論は着地を見ずに終わった。「開かれた候補者選びを」という名目で行われた今回の公募は、結局は支部の意向調査結果とは別に、幹部それぞれの思惑がぶつかる形となってしまった。
会議を終えて岩村幹事長は「(公募管理委員会としては)圧倒的な支部票を獲得した中村氏を、という一点だったが、『これまでの功績や実績を重視すべき」という意見と分かれた。また『県連一任』の票についてその按分の仕方などでも議論があった。長時間になったので『いったん頭を冷やして』となった。1週間後を目途に次回の会議を開催し、そこで結論を出したい」と述べた。