【「パン」と「ワン」が新潟市民に注意喚起!】新潟市中央区で交通安全及び特殊詐欺被害防止を呼びかけるイベントが開催

「ぷらっと本町」で交通安全および特殊詐欺被害防止を呼びかけるイベントが開催

新潟中央警察署と新潟中央防犯協会連合会は9月18日、新潟市中央区の「ぷらっと本町」内において、交通安全および特殊詐欺被害防止を呼びかけるイベントを開催した。

このイベントは、「現在、詐欺被害赤信号 点滅中!みんなで、被害なくして、青信号に!!」をスローガンに実施されたもの。

新潟中央警察署管内では、特殊詐欺による被害が増加しており、2023年には6件の特殊詐欺被害が発生し、3,121万円がだまし取られた。また、2024年7月末現在、新潟県では96件の特殊詐欺被害が確認されており、3億3,511万円の被害が発生している。なお、新潟中央署管内では、2024年7月末現在、2件172万円がだまし取られている。

この事態を重く見た新潟中央署および管内の住民は協力し、「特殊詐欺被害は黄色信号から赤信号に変わりつつある」という考えのもと、イベントを通して呼びかけていきたいと考えた。

加えて、9月21日から全国で始まっている「秋の全国交通安全運動」の啓発活動も含めて考案されたのが、パン工房「ドリームハウス」が作製した「信号パン」だ。

配布された「信号パン」

「信号パン」は、信号に見立てて作られた創作パンで、青色は「メロン味」、黄色は「リンゴ味」、赤は「イチゴ味」のメロンパンの生地で出来ている。この3種類のパンを各200個で計200セット作成し、会場である「ぷらっと本町」を訪れた通行人に配布した。

「信号パン」について、パンを製作した「ドリームハウス」の市川和弥店長は「特殊詐欺の件数は増え、交通事故も増えているという話を聞き、これはもう『警報レベル』かなというイメージが湧いた。そこで、『警報』という言葉で僕がイメージするのは、赤灯がくるくる回ってるというイメージ。そこで、交通安全を啓発するという内容ともかけて、『信号パン』というものを考案した」と語った。

なお、信号パンは「秋の交通安全運動」が終わる9月30日まで、パン工房「ドリームハウス」において期間限定で販売されるとのことだ。

パン工房「ドリームハウス」の市川店長と「信号パン」

イベント内では、新潟中央署の左京秀明署長が、パン工房「ドリームハウス」の市川店長に「TSB(徹底的に詐欺防止)大使」、新潟中央地区少年警察ボランティアの会長の飼い犬である「ルナ」ちゃんに「TSB(徹底的に詐欺防止)DOG」にそれぞれ任命し、任命書を交付した。

任命書交付式の様子

任命賞を受け取った市川店長は、「パン屋の利用者は、女性から高齢者まで様々なお客様がいるので、色々な人に交通安全や特殊詐欺被害防止を呼びかけていきたい。特に高齢者は、SNSなどに疎いという方が多いように感じるので、そういう人があやしいメールなどを受け取ったという話を聞いたら、とにかく『そういうメールは無視をしていいから』などの言葉を、パンを売りながら会話の中で阻止・防止をしていきたい」と話した。

任命書を受け取ったマリヤ人形店の看板犬「ルナ」ちゃん

一方、任命書を受け取った「ルナ」ちゃんの飼い主である有限会社マリヤ人形店の新田賢仁代表取締役は、「不審な電話を受け取った時に少しでもおかしいなと思ったら、詐欺だと思った方がいいと思う。こういう機会を通じて、少しでも被害が少なくなればと思う。また、いったん引っかかってしまうとお金を取り返すことは非常に難しいと思うので、こういう機会を通じて、特殊詐欺被害防止を呼びかけていきたいなと思う」と感想を述べた。

任命書を受け取った市川店長と「ルナ」ちゃんは、それぞれの店舗で特殊詐欺の撲滅や被害防止の啓発を続けていくという。

集合写真

パン工房「ドリームハウス」(新潟市中央区)

マリヤ人形店(新潟市中央区)

 

【Googleマップ パン工房「ドリームハウス」】

【Googleマップ マリヤ人形店】

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