新潟県内企業、1年で1,274社が代表交代 東京商工リサーチ調査
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初回掲載:2024年9月24日(再掲載:10月6日)
株式会社東京商工リサーチ新潟支店が9月19日に公表した調査結果によると、2023年から2024年に代表者が交代した県内企業は1,274社で、県内全企業に占める交代比率は4.09%だった。
同調査は、TSR企業データベースのうち直近の業績などが確認できる157万社で、2023年8月から2024年7月に代表者交代が判明した企業を抽出し、分析したもの。
調査結果によると、全国での交代企業数は6万6,862社。東京商工リサーチの企業データベースに登録された約157万社の4.24%だった。地区別では、最多が関東の2万4,724社(構成比36.98%)。関東地区での最高は、東京都の5.75%、次いで新潟県の4.09%、神奈川県の3.89%、群馬県3.76%、栃木県3.75%と続いた。東京都は全国でもトップで、新潟県は21番目だった。
全企業に対する代表者交代率は、最高が北陸の4.58%で、次いで関東4.55%、北海道4.49%、東北4.27%の4地区が全国平均(4.24%)を上回った。一方、交代率の最低は、四国の3.55%で、近畿3.83%の2地区が3%台だった。
新潟県内の結果について、産業別で最も代表者の交代が多かったのは、サービス業他で395社(構成比31.00%)だった。次いで、建設業が243社(同19.07%)で続き、この2産業で半数を占めた。このほか、製造業206社(同16.17%)、小売業130社(同10.20%)、卸売業107社(同8.40%)の順となった。一方、最も少なかったのは、情報通信業で15社(同1.18%)、金融・保険業20社(同1.57%)、運輸業35社(同2.75%)の順だった。
全企業に対する代表者の交代率は、交代企業数では2番目に少ない金融・保険業が9.52%でトップだった。次いで、農・林・漁・鉱業7.26%、運輸業5.50%、サービス業他4.99%と続いた。一方、代表者の交代率の最低は、建設業の2.68%だった。次いで、交代企業数が最小の情報通信業3.28%、小売業3.37%の順となった。交代率最高の金融・保険業と、最低の建設業では6.84ポイントの開きがあった。
2014年から2019年の5年間と、2019年から2024年の5年間で、交代した代表者の性別は、男性から女性は2014年から2019年が6.76%に対し、2019年から2024年は7.59%で、0.83ポイントアップした。一方、女性から男性は、2014年から2019年が4.95%に対し、2019年から2024年は4.83%で、0.12ポイントダウンした。
代表者の姓が変更した企業は、721社(構成比56.59%)で、全体の5割を超えた。一方、同一姓への代表者交代は553社(同43.41%)だった。