三条市立大学(新潟県三条市)で「工学と経営の融合」を実践する地元企業・諏訪田製作所と玉川堂の代表が講演

講演の様子

三条市立大学(新潟県三条市)では、工学に対する学修意欲を高めるための科目として「燕三条リテラシ」を開講しており、18日には同学が目指す「工学と経営の融合」を実践する地元企業として、株式会社諏訪田製作所(新潟県三条市)の小林知行代表取締役と、株式会社玉川堂(新潟県燕市)の玉川基行代表取締役が学生たちへ講演した。

三条市の諏訪田製作所と燕市の玉川堂は、共に「工場の祭典」以前から、先駆的そして世界的にオープンファクトリーへ臨んできた企業。18日の講演でも工場の解放へ至った経緯や理念、そして経営における意義を学生たちへ話した。

株式会社諏訪田製作所(新潟県三条市)の小林知行代表取締役

株式会社玉川堂(新潟県燕市)の玉川基行代表取締役

小林代表は自身の経営理念の源流として、産業革命期イギリスの実業家であり社会主義者、ロバート・オーウェンにも言及。生活協同組合(生協)などの基礎を形作った彼の行動を経営的な視点で解説しつつ、現代を「(働くためには)人が大切だと社会が再び気づき始めている」として、職場環境の重要性や、商品を介した作り手と買い手の繋がりについて力説した。

さらに玉川代表も、「モノからコトへ消費が変化したが、今後は生産者に直接会って、さらに買った商品を使い込む経験に価値を見出すような、作り手と買い手の時間の共有が重要になる」と消費文化のさらなる転換を学生たちへ説明。

また玉川代表は、今回学生が利き手であることから「中小企業が大企業へ勝つための『ランチェスター戦略』が学生にも有用だ」として、「誰にも負けないと言える一芸への特化が、自身や今後のキャリアには大切だ」と語りかけた。

講演の様子

講演に参加した学生たち

 

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