新潟県内で新型コロナウイルスワクチンの職域接種が始まる、第1号は長岡市の株式会社太陽工機

ワクチン接種を行う太陽工機の渡辺剛代表取締役社長

新潟県内で第1号となる新型コロナウイルスワクチンの職域接種が21日午前、長岡市の雲出団地にある株式会社太陽光機本社で始まった。

従業員250名の太陽光機では、工業団地に入居する企業などに呼びかけ、約20社が呼びかけに応じ職域接種の条件の一つとなっている「接種者1,000人以上」の条件をクリア。6月10日に職域接種の申請を行った。

21日は、同社の渡辺剛代表取締役社長を始め120名がワクチンを接種。6月中に、21日も含めて4日間かけて、対象者の1,500人にワクチン接種を行うほか、4週間後に2回目の接種を行う予定。

ワクチン接種業務を行う医療スタッフは、地元長岡の「エールホームクリニック」の医師2名を含む計11名。

なお同社従業員が接種後、通常勤務となるが、万が一、副反応が出た場合は、特別休暇扱いになるという。

太陽工機は工作機械(各種研削盤)の開発・製造および国内外への販売を手がけ、東証ジャスダックに上場している。またDMG森精機株式会社のグループ会社で売上高は2019年12月期が108億9,400万円、2020年12月期が70億8,200万円。

「多くの企業がこの1年間、大きな制約の中で企業活動を行ってきたが、職域接種によって、希望する社員、ご家族が短期間でワクチン接種ができる。コロナ禍以前の近く正常な企業活動を取り戻したいという思いで職域接種を申請させていただいた」と語っていた。

なお、太陽工機では、顧客の元を訪れて工場(生産工程)や図面などを見ながら顧客と対面して機械(受注生産のカスタム工作機械)の仕様を決めてきたが、コロナ禍で対面の打ち合わせができないという支障が出ていたという。こうしたこともあり、受注などへの影響も出ていたという(業績は前述の通り)。ただ、ここにきて、受注は持ち直し始めている模様だ。

取材に応じる渡辺剛代表取締役社長

太陽工機 紹介ムービー

ワクチン接種を行う従業員

太陽工機本社

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