タクシー業界は「自分で考えて動き、稼ぎに繋げられる仕事」 異業種から転職したドライバーに仕事の魅力を聞く 第一タクシー(新潟市中央区)

第一タクシー株式会社のドライバー、手島健さん

定年退職後の仕事として注目されつつあるタクシードライバー。一方で近年のタクシー業界は、中高年の転職組や新卒、子どもがいる女性のドライバーも徐々に増えつつある。

高齢化社会での「地域の足」として活躍できるやりがい、あるいは、仕事としては個人の裁量が大きい分、組織内でのストレスが少なく働き方の自由度が高い点など、他業種とは異なる魅力も多い。

今回は、31歳の時に異業種からタクシー業界へ飛び込んだ第一タクシー株式会社(新潟市中央区)のドライバーである手島健さんに、タクシードライバーのリアルな姿とメリットを聞いた。

 

目次

○「一人で動ける仕事」に魅力を感じて
○「自分で考えて動いて、それが稼ぎに繋がる」
○自由度の高い勤務時間

 

「一人で動ける仕事」に魅力を感じて

転職当初、「タクシードライバーには漠然としたイメージしかなかった」と話す手島さん

手島さんは第一タクシーに務め現在15年目。今ではベテランだが、入社当時は二種免許も取得しておらずまったくの未経験だった。「以前は建築関係の仕事をしていました。キャリアを積んで中間管理職に就いたが、その時に『向いていないな』と。職場の人間関係もあって、一人で動ける仕事のほうが気楽だと思いタクシードライバーへの転職を考えました」(手島さん)。

そこで扉を叩いたのが地元のタクシー会社、第一タクシーだった。入社後に取得養成制度を利用して二種免許を取得、さらに社内研修を経て、実践に出るまでは1カ月かからなかった。

基本的にタクシードライバーは、配車の指示を待ちつつ市内の駅や病院などで待機する。待機中は一人で過ごすため、目論見通り人間関係のストレスなどとはほぼ無縁だ。一方で「入社当時は漠然と『街を流していればお客様を拾えるのかな』なんて考えていましたが、そう甘くはありませんでしたね」(同)と苦笑い。やはり経験を積み、人が多く集まる場所などを着実に覚えていく必要があったという。ただ現在は、業界の人手不足もあり忙しい日も多いようだ。

 

「自分で考えて動いて、それが稼ぎに繋がる」

手島さんによると、タクシーの客層は時間帯によって大きく変わる。

平日の昼間は、病院や買い物へ行きたいが免許を返戻して移動の足がない高齢者が多い。そのため、短い距離を何度も行き来する形になるという。地域の生活を支える仕事は意義も大きく、やりがいを感じやすい。また手島さんは「人にもよりますが、お客様との会話は楽しいですね。特にお年寄りのお客様からは、感謝されることも多いです」と語る。

一方で夜は飲み会帰りの会社員などが増え、移動距離や運賃も増えやすい。そのため「夜に仕事を頑張るドライバーも多い」(同)という。

入社当初大変だったことについて聞くと、やはり「道を覚えることに苦労した」という

こうした勤務時間の自由度の高さもタクシードライバーの特徴の一つだ。第一タクシーでは最低ラインのノルマは存在するものの「『残業』や『締切』などの意識はあまりありませんね。個人の頑張りが給与に直結するので『もっと稼ぎたい』という人はより努力するというイメージ」(同)。

なお勤務時間以外にも、移動場所の裁量も各ドライバーに任されている面が大きい。第一タクシーでは、集客が見込めるイベントなどについては年間のスケジュールを社内に張り出すものの、そこへ行くかどうかは各ドライバーに任せている。

手島さんは「決して高給というわけではないが」と前置きするが、それでも「自分で考えて動いて、稼ぎに繋げられるところもやりがいの一つですね。どこへ行けば人が多いかが分かってきて、実際に読みがハマると、それがまた楽しい」と話す。

 

自由度の高い勤務時間

第一タクシー株式会社

タクシードライバーの勤務時間は多様だ。第一タクシーでは、日勤や隔日勤務などがあり、基本的に入社する際に勤務形態を選ぶ形だ。そうした中、手島さんは現在、隔日勤務の形態をとっている。「朝に出勤して夜中まで走って、翌日は休みという形です。やはり一日置きに休日になるので、前職と比べても心に余裕があります」。もちろんこの形態でも、連休や有給休暇も取得できる。

前職に比べ、精神的にも時間的にも余裕のある業界に「今は転職は考えていませんね。できるなら、長く働いていたいと考えています。趣味がある人や、時間に余裕がほしい人にはオススメです」と手島さん。

同社を含めたタクシー業界には70歳代のドライバーもいる。長く安定して仕事ができることもまたメリットだろう。「ベテランの方なんかは『健康対策だ』なんて話もされていますよ」と手島さんは笑った。

 


一般社団法人新潟県ハイヤー・タクシー協会ではこの秋、県内6会場にて「新潟県横断セミナーキャラバン『タクシードライバーになりませんか?』 」を開催する。今回の記事のようにタクシー業界への転職を考えている人はもちろん、子育て中の女性から新卒の若者まで、タクシー業界に興味がある人を幅広く対象にしたセミナーだ。参加費は無料となっている。

会場は開催順に、

【村上会場】10月19日14時~、タウンホテル村上。

【上越会場】11月2日14時~、ホテルハイマート3階 宝来。

【長岡会場】11月9日14時~、ホテルニューオータニ長岡3階 うめ。

【小出会場】魚沼市11月16日16時~、UOSHIN2階 雅。

【新潟会場】11月17日14時~、ホテルグローバルビュー新潟3階 明石。

【三条会場】11月30日14時~、ピアザデッレグラツィエ。

申し込みは、新潟県ハイヤー・タクシー協会への電話(025-241-8677) 、または同協会webサイト(https://haitaku-niigata.or.jp)か
ら。また、web個別相談会も行っている。詳しくは、下のチラシやwebサイトを参照。

新潟県横断セミナーチラシ

この記事は、一般社団法人新潟県ハイヤー・タクシー協会による広告記事です。

 

【関連リンク】
第一タクシー株式会社 webサイト

新潟県ハイヤー・タクシー協会 webサイト

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