上越市で芸術活動を行う障害者の作品展
芸術活動を行う障害者の作品展「エイブル展」が上越市の市民プラザで開かれている。20日まで。
展示されているのは、貼り絵作家で耳が不自由な岡田清和氏(妙高市)の「はり絵」や、脳性まひの障がいがある渡辺綾氏(上越市)の書、自閉症の症状がある槙崇人氏(糸魚川市)の絵画など約100点。
岡田氏のはり絵は、新潟県中学校校長会編集の道徳の本の表紙になっており、その本も展示されている。
一方、実行委員会の中心メンバーで陶芸家の高井進氏は、創作活動の傍ら、38年ほど前から障害者による陶板レリーフ作りを支援し続けている。
これまでに全国400カ所以上の学校や公園などの公共施設に、学生や障害者とともに制作した陶板レリーフを設置してきたが、そうした施設の写真なども展示されている。
上写真は岡田清和氏のはり絵
高井進氏と高井氏が制作したスペシャルオリンピックス2016新潟大会の聖火台。聖火台の土台に、東日本大震災の被災地である陸前高田の土を使い、胴体部分には、新潟万代島の砂を使うことで、福島大会・新潟大会へと繋がることを示したという。
「鎮魂の碑(鳥インフルエンザの霊に)」。これまでに上越の養鶏場に寄贈されたほか、これから関川村の養鶏場にも贈られるという。
高井進氏は38年ほど前から障害者による陶板レリーフ作りを支援し続けている。上写真は、高井氏が38年前に初めて手掛けた「はかなやの里更生園」、下写真は、「上越水族館」。また現在、新潟市の沈埋トンネルでも製作が進んでいる。
岡田清和氏のはり絵。ちなみに下の作品は新潟西港。
渡辺綾氏の書