新潟県が除雪作業事故防止注意情報(第2号)を公表
温度上昇による雪崩や落雪などに注意が必要
新潟県(防災局危機対策課)は15日、「除雪作業事故防止注意情報(第2号)」を出した。それによると、今冬の除雪作業中における人的被害発生状況(2月15日14時00分現在)は、死傷者55人(死者4人、重傷者29人、軽傷者22人)。
今後については、18日から県内で予想最高気温が10度前後と平年に比べ高くなることや、山沿いでも雨になる見込みであることから、雪の緩みによる雪崩、屋根からの落雪に注意が必要という。また、雪解けによる水路の増水なども懸念されるため、除雪作業中の水路への転落事故にも注意が必要。
除雪機の詰まった雪を取り除く際に負傷する事故が発生していることから、除雪機を使用する場合にも注意を払うよう呼びかけている。このほか、雪の重みにより、倉庫が全壊するといった建物被害も発生していることから、建物管理についても注意を払う必要があるようだ。
なお除雪作業事故防止注意情報では、除雪作業を行う際の注意点として、「2人以上での作業」「こまめな休憩」「作業前に流雪溝や水路等の危険箇所を確認」「はしごをしっかり固定」「命綱・ヘルメットなどの安全用具を着用」「エンジン停止状態での除雪機に詰まった雪の除去」「屋根からの落雪注意」などを記している。
県では今月5日、今冬に入り除雪作業中の事故による人的被害件数が50件を超え、特に直近2週間で週10件を超える事故が発生していたことを受け、初めて「除雪作業事故防止注意情報(第1号)」を出している。