新潟県議会が開会し花角英世知事が所信表明
人口減少問題をはじめ県政の様々な課題に言及
新潟県議会2月定例会が18日、開会した。初日の18日は、花角英世知事の所信表明が行われた。
花角知事は、人口減少問題について、「特効薬のない構造的な問題」とし、「人口の減少幅を縮小し、歯止めをかけるためには、中長期的な観点から、若者が魅力を感じる多様な教育や就労の場をつくりだすことが、本質的な解決策につながる近道」と語っていた。さらに続け、「県政のあらゆる分野での政策を総動員して、全力で取り組んでいく」ど述べていた。
一方、先日の新年度予算の記事でも書いた通り、新年度予算では、防災・減災対策事業に重点的に取り組んでいくが、所信表明でも、防災・減災事業について言及。河川改修や、重要な堤防における専門家の一斉点検とともに、「災害が発生した場合の通行を確保するため、第一次緊急輸送道路に面した住宅の耐震改修支援を拡充する」という。
拉致事件については、「今後も国の外交交渉を働きかけるとともに、関心が薄れてきている若者向け事業として、今年度から始めている大学生を対象としたセミナーをさらに拡充していく」と話していた。
福祉関連では、「高齢者の就業支援に向けた官民連携のプラットフォームの形成」や、「認知症の人が自らカウンセラーとなり、他の認知症の人や家族の不安や悩みを聴く相談支援活動の充実」などに取り組むという。また、不足している介護人材の確保のため、「介護の周辺業務を担っていただける元気な高齢者などの参入や、介護事業所間のネットワーク構築による効率的な人材確保」などの実現を目指すという。
教育については、「英語教師の指導力向上や、高校における英語教育のモデル校指定など英語教育の指導体制づくりを行うほか、地域や産業界などと連携したキャリア教育を小・中・高校の各段階で推進していく」と語っていた。
このほか、交流人口、健康立県、原発、起業・創業、農林水産業、越後杉、中山間地、いじめ問題などについて語っていた。