新潟県が、新潟市7区から大規模接種・朱鷺メッセ(新潟市中央区)会場まで100円で往復できるバスを運行
新潟県は24日、7月3日と4日に朱鷺メッセ(新潟市中央区)で実施する新型コロナウイルスワクチン大規模接種への参加者増加のため、接種予約者を対象とした、中央区を除く7区から会場までを往復100円で行き来するバスを運行することを発表した。
24日13時時点での大規模ワクチン接種・朱鷺メッセ会場(新潟市中央区)の予約状況は、7月3日は、定員4,000人に対して1,491人(37.3%)。4日が同じく4,000人に対し964人(24.1%)。両日合計では8,000人の定員のうち、予約済みは2,455人で3割ほど。
県では連日接種の呼びかけを行っているが、交通の利便性やワクチンへの不安感などが原因となり、予約が伸び悩む状況が続いている。
こうした状況を打開するため、県では新潟交通株式会社(新潟市中央区)や複数旅行会社と協力し、遠方の区民の行き帰りを支える事業を開始した。
既存の、区バスによる朱鷺メッセへの往復は予約とセットで申し込むことから、既に接種の予約をした人や、「家族による送迎を想定していたものの急用により不可能になった」という状況に対応できずにいた。今回の往復バスでは、接種予約済みの人へ対応すると同時に、予約代行にも応じる。また、事前予約した場合は付き添いとして1人まで同行可能である。
県医療調整本部の市橋晢順政策企画員は「接種に参加した人の意見を聞く中で、『朱鷺メッセへ来たことがなく、接種会場まで行けるか不安だった』という声もあった」と話し、この課題の解決のため、今回は添乗員による下車後から会場、そして再乗車までの案内も実施するという。