孫を名乗る男が新潟市の80歳代の女性に対し100万円を騙しとる特殊詐欺事件が発生
新潟中央警察署は24日、特殊詐欺(オレオレ詐欺)被害の届出を受理し、現在、捜査を進めていると発表した。
被害者は新潟市居住の女性(80歳代)で、6月23日午前10時頃から同日午後0時40分頃までの間に被害に遭った。被害額は100万円。
23日、被害者の自宅や携帯電話に電話があり、孫を名乗る男から「女の子を妊娠させてしまい、中絶費用を含めて50万円支払えば大事にしないと弁護士をしている彼女の父親に言われている。50万円を用意できないか」「彼女の父親の部下が行くので、お金を渡して欲しい」などと言われ、同日午後0時40分頃、待ち合わせた新潟市内の駐車場にやって来た40歳から50歳代くらいの男に現金100万円を手渡した。
男の要求は50万円であったが、被害者は「50万円では申し訳ない」という気持ちから100万円を手渡してしまったという。その後、被害者が孫に電話をかけたところ、嘘と分かり騙されたことに気が付いた。
同署によると、6月19日から22日にかけて新潟市や長岡市で息子や孫を名乗るオレオレ詐欺の前兆となる電話が数件確認されている。同署では「このような電話があったとしても、慌てず一呼吸置いて周りの人に相談するなど冷静に対応していただきたい」と注意を促している。