新潟県燕三条地域のオープンファクトリーイベント「工場の祭典」、2021年は地元廃工場を舞台に開催
金属加工業の一大集積地である新潟県燕三条地域のものづくりの現場を見学・体験できるイベント「燕三条 工場の祭典」を運営する「燕三条 工場の祭典」実行委員会は24日、これまで東京や海外で実施してきた展覧会を、今年は地元三条市の廃工場で開催することを発表した。開催期間は、10月1日から17日。
「工場の祭典」は2013年から開始されている、燕三条地域に集まる様々な「工場」を解放して見学や作業の体験をするイベント。オープンファクトリーが大きく注目されてきた取り組みだが、会期外には東京をはじめ、イタリアのミラノや、イギリスのロンドン、シンガポール、台湾・台北など、アジアやヨーロッパの各都市で燕三条のものづくりの魅力を伝える展覧会も実施してきた。
一方で、同メインイベントは2020年、新型コロナウイルスの影響により動画配信による開催となり、2021年も長引く感染状況から以前までと同様のオープンファクトリーを行うことが難しくなっているという。
こうした状況から、2021年はこれまでと形を変え、展覧会「Tsubame-Sanjo Factory Museum」を地元で開催することを決定した。会場となるのは、移転により廃工場となった三条市の旧・野水機械製作所。かつては同地域でも使用された研磨機を製造していた、2,000平方メートル超、天井高6メートルの大空間を活用し、これまでの集大成となるような展示を行うという。
会期中はライブ配信によるギャラリーツアーにより、遠方の人でも楽しめるコンテンツを用意。また、小中高校の学級単位による見学ツアーや、企画展の制作に携わるワークショップの企画などを通じて、地元の地域産業を学ぶ機会の創出も目指している。
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「燕三条 工場の祭典」 webサイト