新潟市西蒲区の角田山で冬季の山岳救助合同訓練が行われる
消防署、消防防災航空隊、警察署から総員36名が参加
冬季の山岳救助合同訓練が20日、新潟市西蒲区の角田山登山福井ほたるの里コースで行われ、新潟市西蒲・秋葉消防署、新潟県消防防災航空隊、新潟県西蒲警察署から総員36名が参加した。
合同訓練は、山岳事故が起きた際に迅速に対応できるよう年に2回行われている。この日の訓練では、登山道から誤って滑落した要救助者を登山道まで引き揚げ搬送、その後航空隊のヘリコプターによって吊り上げる救助活動が行われた。前日の雨で地面のぬかるむ中、隊員らは大きく声を掛け合い連携を取りながら、安全かつ迅速な救助活動にあたっていた。
訓練について、西蒲消防署の長谷川弘幸署長は、「消防・航空隊・警察が三位一体となって山岳遭難救助にあたることが重要。無線が届かないという想定外の事態にも臨機応変に対応し、スムーズな連携がとれていた」と話していた。
角田山では、過去5年以内に2名の救助者が出ている。「冬山では登山道の凍結の危険や、雪により方向感覚を失いやすい。保温性の高い服、登山に合った靴、装備など、計画性を持って安全な登山を楽しんでもらいたい」(長谷川署長)と話す。