【ライター宿泊体験ルポ】紅葉の季節を目前に休暇村妙高へ、壮大な景色と 新潟グルメであじわう“妙高時間”
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初回掲載:2024年10月20日
9月も半ばを過ぎた頃、新潟県妙高市の休暇村妙高に行ってきました。めまぐるしく過ぎていく毎日、パソコンとカメラを持って新潟県内を走り回っている記者にとって、天然温泉のあるホテルや旅館はこの上ない癒しです。
妙高エリアは、七五三(なごみ)の湯と呼ばれる妙高高原温泉郷で有名。呼び名の通り7つの温泉地が集まっていて、妙高山麓から湧出する温泉は、5つの泉質と3つの湯色という特徴があります。車で5~10分ほどの範囲に、さまざまな泉質の温泉が点在している温泉郷は全国でも珍しいそうです。
休暇村妙高は「赤い湯の花」が特徴の関温泉。事前の下調べによると大浴場の眺望も素晴らしいとのことで、期待に胸が膨らみます。
広々とした窓から見える景色が圧巻
休暇村妙高に着いてまず驚いたのが、妙高山を真正面に捉える開放的なロビー。スキーシーズンはこの窓の向こうがホテルのプライベートゲレンデになります。ホテルの本館からゲレンデまで徒歩1分は便利ですね。
到着したのは15時前でしたが、すでに宿泊客の方が妙高山を眺めつつロビーでまったりと過ごしていました。
大自然のなかで過ごす“妙高時間”
休暇村は現在全国に35施設あり、日本の景色を代表する国立公園や国定公園などの景勝地に整備された宿泊施設です。その土地ならではの雄大な自然と地元の食材を堪能できるのが魅力。
なかでも今回訪れた休暇村妙高は、日本百名山のひとつ「妙高山」の中腹に建つリゾートホテルです。四季折々の風景に地元食材、天然温泉に加え、ハイキングや登山、スキーなどのアクティビティも楽しめます。妙高高原は上越新幹線や上信越道など交通アクセスがよいこともあり、県外からの観光客に人気のスポットです。
館内を探索する前に、当館マネージャーの塚田さんにお話を伺いました。
「コロナ禍の規制等が緩和されてようやく、通常のサービスをお届けすることができるようになりました。人々にとって【旅】が必要不可欠だということを、宿泊施設を提供する側としても改めて再認識しています。当館は都市型のコンセプトホテルや、温泉街にある温泉宿とはまったく違う立ち位置。宿の周りにコンビニがあるわけでもないし、最新のアトラクションもありません。今は普通に生活しているだけで強い刺激が外からたくさん入ってきますよね。デジタルデトックスとまではいかなくても、たとえばご家族で休暇村にいらしたら、外でとんぼを追いかけるとか、夜に星空を眺めるとか、“何もない自然を楽しむ時間”の大切さを感じてもらいたいと思っています」。
「何か【妙高時間】ってあるよね」
これは塚田さんが、新潟市内から訪れたお客様から実際に聞いた言葉だそうです。
「我々はもうずっとここにいるので実感がありませんが、妙高では時間の流れが穏やかなのかも知れません。知らない場所にいく、新しいものを探しにいく旅も素敵ですが、何度も行きたくなる、ふと妙高に帰りたくなる、お客様にとってそんな場所で在りたいと思います」。
季節ごとに表情を変える妙高山を眺めに来てほしい、と塚田さんは言います。来ていただいたお客様に満足してもらえるよう、自然に触れて癒される時間の提供や土地の豊かな食材、妙高市の魅力を伝え続けていくと話してくださいました。
リニューアルされた和洋室から妙高山を一望
全体的にナチュラルな木で統一されていて、上品な印象の室内。寝具は日本橋西川の掛布団、ベッドマットレスは日本ベッドの超高密度構造マットレス「シルキーポケットマットレス」を使用しています(※休暇村妙高HPより)。
大きな窓からは豊かな緑と妙高山が見えます。宿に着いたらまず、お茶を入れてソファに寄りかかって景色を眺める。贅沢な時間です。
こだわりの夕食、妙高ならではの利き酒セットに酔いしれる
ご飯とお味噌汁、漬物はおかわり自由です。この日はタイミングよく新米がはじまっていて、つやつやでほくほくの妙高産コシヒカリをいただきました。
天ぷらに添えられているのはかんずり塩。かんずりはもともと上越地域の各家庭で作られていた発酵調味料です。唐辛子と糀(こうじ)、柚子、塩が原材料になっており、今はスーパーマーケットや道の駅でも見かけることが増えました。
実はこのかんずり塩は、発酵調味料であるかんずりをもとに考案された休暇村妙高の自家製塩。作るのに手間暇がかかり、販売はしていないためかんずり塩は休暇村妙高でしか楽しむことができません。かんずりの製造元からレシピを求められるほどの出来栄えというこのお塩。本当に美味で、売っていたら購入したかった。
お料理の美味しさもさることながら、休暇村妙高は日本酒の種類が豊富!吞み比べセットはこちらの妙高セットを含めて5種類あります。もちろん一合から単品で頼むこともできます。メニュー表にも丁寧に味わいが記載されていますが、何を頼めばいいか迷った際には、ぜひスタッフの方に相談してみてください。豊富な日本酒の知識と丁寧な対応に、食事の時間が一層豊かになりました。
天然温泉、大浴場からも妙高山を望む
早朝、美しい妙高山の景色を狙って大浴場へ。画像はホテルからお借りしたものですが、素晴らしい眺めでした。
泉質はナトリウム、カルシウム塩化物泉で無色に近く、癖の少ない湯ざわりです。長湯をしなくても身体の芯からぽかぽか温まる感じがしました。休暇村妙高の温泉は関温泉から引湯し、循環ろ過している(効能は同じ)ので、源泉である関温泉にも行ってみたいですね。
朝食のためだけに休暇村妙高にいきたい
夕食と同じ会場で、朝ご飯はバイキング形式です。好きなものを好きなだけ食べられるって贅沢ですよね。コメどころ新潟らしく、会場に入ってすぐてづくりおにぎりが提供されています。
おにぎりと各種のおかずをいただき、すでにお腹はいっぱいでしたが誘惑に勝てず、食後のコーヒーの名目でちゃっかりクロワッサンとコーヒーゼリーをいただきました。パリパリの生地、風味豊かなバターが美味しいです。ごちそうさまでした。
ワーケーションするなら休暇村の「リゾワテラス」で
温泉に入りたすぎて早起きしてしまったので、空いた時間に「リゾワテラス」を使ってみました。「リゾワテラス」は全国の休暇村35施設のうち、8施設に設けられている絶景を望む屋外ワークスペース。
この絶景と心地よい空気のなかで仕事をしていたら、家にこもって仕事をしているときより良い企画やアイデアが浮かんできそうな気がします。
会議室等もあって全館Wi-Fi環境が整っているので、ビジネス合宿や社員研修にも良さそうですね。
妙高山麓直売センター「とまと」と関山神社に立ち寄る
前日に、休暇村妙高の塚田さんからご紹介いただいた妙高山麓直売センター「とまと」に寄りました。休暇村妙高から車で10分ほど走った場所にあり、妙高市自慢の地元野菜が購入できます。
「とまと」の名前の由来は妙高山麓の大洞原で栽培されている「桃太郎」という品種のトマト。大洞原の標高は450メートルほどあり、昼夜の寒暖差が10度以上になることで甘くて濃厚な味わいになるそうです。「桃太郎」は常に品薄状態になるほど人気なんだとか。
「とまと」から関山神社は車で5分ほどの立地。関山神社は、妙高山の里宮として建立された神社です。山岳修験の道場として栄えました。2018年に国の登録有形文化財に指定された関山神社宮殿や、戦国時代に上杉謙信から与えられたと伝わる龍旗、6~7世紀に百済(くだら)で造られ伝来したといわれる銅造菩薩立像など、歴史的価値の高いものが多く所蔵されています。
また、毎年7月に行われる「火祭り」のうち、戦国時代に山伏たちが神社を守ろうと考案した武術を基に受け継がれている「仮山伏の棒遣い」という演武は、県の無形民族文化財に指定されています。
非常に歴史のある神社で、鳥居を潜った奥にある本殿は緑の木々に囲まれ、清々しい空気でした。
休暇村妙高を起点に、忙しないスケジュールながら妙高を楽しみました!特に抜群だった宿からの景色の良さと、美味しい食事、スタッフの方の丁寧で柔らかな対応を振り返り、改めて居心地の良い時間を過ごすことができました。
休暇村妙高ではお得な料金で連泊ができる「じょんのび」プランや、対象の期間にお得に宿泊できるオフピーク旅のキャンペーンも行っています(※オフピーク旅はQ会員限定)。
この機会にぜひ、妙高にお出かけしてみてはいかがでしょうか?
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