新潟市南区の「南区果樹担い手協議会」が里親農業者に対する委嘱状授与式と研修会を開催
新潟市南区の「南区果樹担い手協議会」は24日、同協議会主催の里親農業者への委嘱状授与式及び研修会を開催した。
昨今の果樹の担い手不足や樹園地面積の減少が深刻な問題となっている南区では、昨年1月に「南区果樹担い手協議会」を設立し、次世代を担う農業者の育成や果樹担い手確保に向けた方策について検討を行っていた。この取り組みの一環として、農業で独立するまでの間、栽培技術や経営管理、必要な農地の集積、地域への紹介など、様々なサポートを行う「里親制度」を設け、新規就農者などが地域に入りやすい環境づくりを行うことを決定していた。
南区果樹担い手協議会の石山清一会長は委嘱状授与式に参加した里親農業者に対し、「果樹栽培には高い栽培技術が必要なことから、里親として指導していただけるのは大変心強い。県内有数の果樹産地として相続し、今後も安全安心で美味しい果実を消費者にお届けできるようにお願いしたい」と話した。
続けて南区の五十嵐雅樹区長は、「地域の外から南区で果樹栽培をしたいという人が現れた場合に栽培技術はもちろん、地域との繋がりを指導していただく存在は不可欠。我々南区役所含め関係機関で地域の果樹栽培の発展に一丸となって取り組んでいくのでぜひともお力添えをいただきたい」と述べ、委嘱状授与式に出席した里親農業者となる南区の就農者12名(2名欠席)に対し石山会長から委嘱状が手渡された。
その後、里親農業者に対し研修会を行ない、「新規就農者のすがた」「新規就農者の受け入れの取り組み」「効果的な就農前研修に向けて」について説明した。
里親制度を利用して新規就農者(地域の担い手)となるまでの流れは以下画像を参照。