【キシャメシ】新潟の大人気行列店らーめん滋魂(新潟市東区)、非看板メニュー「甘海老そば」があまりに海老過ぎる件
新潟市東区で打合せ。気が付けば13時回ったかあ。昼飯、何食べようかな。車を走らせていると、見慣れた人気店が視界に入る。らーめん滋魂。
ラーメン好きが多い新潟でも随一の人気店で、昼時はいつも行列の店。銀シャリのYouTubeチャンネルでも紹介されていた。記者も何度か来店したことがあり、美味いのは知っている。ただいつも駐車場がふさがっていて、断念したこと数知れず。正直、これまでキシャメシに登場してこなかったのも「なかなか入れない」のが原因だ。
ところがなんと今日は、ピークアウトした時間のためか1台空いている。なんという僥倖(カ〇ジ風に)。一も二もない、入店だ。
ここ滋魂の看板は燕三条系背脂ラーメン。極太麺と降り積もる雪のような背脂、コク深いスープの奥に煮干しの風味、そこに絶妙なアクセントを加える大量の岩のり。まさに異形のラーメンだが、地域のオリジンであるこの系統のラーメンには、長岡生姜醤油ラーメンと並んで、記者は敬意を払っている。銀シャリ橋本も「週5で通いたい」と絶賛していた。
店内を見渡しても視界に入る客は全て定番の「岩のり中華」もしくは「中華そば」を頼んでいる。まあ美味いのはわかる。ラーメンと岩のりのコラボに最初に目を付けた料理人は誉であろう。
ふと見ると「香味濃淳 甘海老そば」(970円)のPOPが目に入った。なるほどね。いや昨今のラーメンシーンにおける海老みそ系の人気爆発は、全体の勢力図にまで大きな影響を与えている。記者も大好きだ。おまけに「海老そば専用」の〆ごはん(150円)まである、決まりだな。
オーダーして数分で着丼。ほっほお、こちらは、具別で着いてくるスタイルなのだね。チャーシュー×2、メンマ、岩のり、ネギ、海老せん。確かに具が入っている純粋なスープの味に少なからずの影響を及ぼす。「まずはスープを一口味わって」というこだわりと自信、好きだぜそういうの。
おお、深い・・・「濃淳」というワードはドンピシャといえる。海老が濃厚だ。もしかしたら実際に海老を食べるより海老が濃いかもしれない(そんな訳はない)。これはトレビアンでしょー。佐渡産の甘海老を使っているらしいが、確かに海老の旨味がガンガンに攻めてくる。まさに海老爆弾、ラーメン一杯で甘海老何尾分よ、これ?
麺はPOP「細麺仕様」とあったが、おそらく「燕三条系ラーメンと比べると」であり、番手で言えば中太ストレートくらいではないか。しなやかながらもちもちして味わい深く、スープリフト力高し。
ここでいよいよ別立ての具を入れる。岩のりと海老がぶつかり合うのではと懸念したが、いやいやどうして、最高のセッションだ。インパクトのある旨味が増幅する。余韻が素晴らしく長い。濃厚スープと麺、具が混然一体となる。あっという間の完食。
そして、お待たせしました、〆ご飯ステージに突入。記者はラーメンやつけ麺のスープにご飯を投入するシステムに目がない。いよいよマウンドに上がる最強クローザー。ご飯にかかっているのは海老粉?期待値が高い。
ほっほー!これは幸せ過ぎる。海老みそスープの爆発的な旨味、それを十分に吸ったご飯がまた・・・卵黄をくずすと一気にまろやかさを纏う。
いやあ堪能した。滋魂における甘海老そばは、決してセカンドラインでおさまるものではない。岩のりラーメン一辺倒だった人も、甲殻類アレルギーとかでなければ、絶対に一度は食べるべき一杯かと。
(編集部 I)
【らーめん滋魂】
新潟市東区松崎1丁目1−28
営業時間 11:00~14:50 17:00~20:50
定休日 水曜日
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【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。