「新潟のストーリーを知って、地元を好きになってほしい」、開志専門職大学の先生が新潟青陵高校で「佐渡の金山と世界遺産」の授業
開志専門職大学事業創造学部の市川昌史助教が10月9日、新潟青陵高等学校(新潟市中央区)で「佐渡島の金山と世界遺産」をテーマに講義を行った。
開志専門職大学では、佐渡の金山の世界遺産登録に伴い、佐渡島や、その観光などをテーマにした取り組みを実施しており、今回の高校での講義もその一環となる。同取り組みとしてはこれまでにも、開志専門職大学の学生を対象に佐渡の観光推進企画を考案する授業を実施。今夏の発表会では「佐渡島沖縄化計画」や「佐渡×ホラー 佐渡ダークツアー」などのアイデアが生まれた。
今回は、新潟青陵高校の2年生約40人を対象に、開志専門職大学で経営学や観光産業などの授業を担当する市川助教が講義を行った。
講義テーマは、「世界遺産になるとどうなるの?〜佐渡島の金山と他県事例を理解しながら考えよう〜」。市川助教は、まず世界遺産の定義や登録基準など基本知識を解説。佐渡島の金山がどのような歴史的価値を持ち、なぜ登録に至ったのかを説明した。
そして国内での世界遺産登録後の事例を交えながら、観光産業への影響や世界遺産の保護と商業化のバランスの重要性についての考察を話した。講義の中では、多くの高校生が佐渡島に行ったことがあるが、なぜ世界遺産になったのかは、ほとんどの生徒が知らなかったという。
そして市川助教は「佐渡島の金山の世界遺産登録をきっかけに、まずは、地元新潟の様々なストーリーを知って、色んな人に自慢したくなるくらい新潟を好きになってほしい」と学生たちへメッセージを送り、講義を締めくくった。
なお事業創造学部では現在、3年生が実際に佐渡の観光事業者で実習を行っており、佐渡の観光を盛り上げる課題解決を長期に渡って取り組んでいる。
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