【負債総額は約3,500万円】建設業者の宮畑建設工業株式会社(新潟県燕市)が事業停止し弁護士一任へ、赤字脱却に至らず判断
東京商工リサーチ新潟支店によると、土木工事、舗装工事などの宮畑建設工業株式会社(新潟県燕市、設立2018年3月20日、資本金500万円、宮野重和社長)は、8月9日に事業を停止し、事後処理を齋藤貴介弁護士(弁護士法人北辰法律事務所県央事務所、燕市)に一任した。
今後は任意整理を予定している。負債総額は債権者26名に対し、約3,500万円が見込まれる。
宮畑建設工業は、2018年に設立された建設業者で、2019年1月に建設業新潟県知事許可を取得し、外構工事や基礎工事、舗装工事などを得意としていた。受注形態としては、大手・地元建設業者の下請を主体とした展開で、2020年3月期は大口工事の完工もあり、8,054万円の売上高を計上していた。
しかし、2021年3月期の売上高は4,946万円に減少し、1,090万円の赤字計上を余儀なくされた。その後、完工高は回復傾向にあったものの、赤字からの脱却には至らず、債務超過額も拡大、資金繰りの悪化から租税公課の滞納なども生じていたもので、事業継続は困難と判断し、今回の事態に至った。