令和2年10月1日の国勢調査、新潟県総人口が平成12年調査から5回連続で減少、増加したのは聖篭町だけ
令和2年10月1日を基準日として実施した国勢調査について、新潟県は新潟県の人口および世帯数の速報値を25日発表した。この速報は、総務省統計局が25日公表した速報結果を基にしたもので、確定値は今年11月に公表される予定。それによると、新潟県の総人口が平成12年調査から5回連続で減少し、減少幅も平成27年比4.4%減と過去最大だったことが分かった。また、県内30市町村のうち、増加したのは聖篭町ただ1町だった。
発表によると、令和2年10月1日現在の新潟県の人口は220万2,358人で、平成27年の前回調査と比べて、10万1,906人減少した。国勢調査の人口は平成7年の248万8,364人をピークに減少の一途をたどり、今回の減少数は前回の7万186人を上回り過去最多で、減少率も前回の3.0%を上回り、過去最大となった。
一方、令和2年10月1日現在の新潟県の世帯数は86万4,375世帯で、前回より16,225世帯、率では1.9%増加した。世帯数は第1回調査(大正9年)時の33万世帯から増加が続き、今回調査では過去最大となった。
しかし、1世帯当たりの人員は第1回調査時の5.41人から昭和15年には5.72人まで増加したが、その後は減少傾向が続き、今回調査では2.55人と過去最少となった。
市町村別に人口を見ると、新潟市が78万9,715人と最も多く、県人口の35.9%を占めており、次いで長岡市26万7,115人、上越市18万8,119人の順で、10万人以上は前回調査と同じく3市だった。
また、前回調査と比べて人口が増加した市町村は聖籠町1町で、その他の29市町村は減少した。聖籠町の増加数は226人、増加率は1.6%だった。
一方、減少数の大きい市町村は新潟市2万442人、上越市8,868人、長岡市8,018人の順となっており、減少率では阿賀町14.6%、関川村 11.7%、津南町10.3%の順となっている。
市町村別の人口の増減を世帯数の増減と併せて見ると、人口は減少したが、世帯数は増加したのは14市町村(前回12市村)で、新潟市、長岡市、三条市、柏崎市、新発田市、見附市、燕市、五泉市、上越市、阿賀野市、南魚沼市、胎内市、弥彦村、湯沢町だった。
また、人口・世帯数ともに減少したのは 15市町村(前回15市町村)で、小千谷市、加茂市、十日町市、村上市、糸魚川市、妙高市、佐渡市、魚沼市、田上町、阿賀町、出雲崎町、津南町、刈羽村、関川村、粟島浦村だった。
新潟県の生活統計班人口・教育統計担当は「聖篭町からは、外国人労働者の単身アパートが増えていると聞いている。その点も増加要因のひとつでないか」と話している。