株式会社コロナ(新潟県三条市)が2025年3月期第2四半期決算(連結)を発表、売上・利益ともに当初見込みを上回る
株式会社コロナ(新潟県三条市)は10月30日、2025年3月期第2四半期決算(連結)を発表した。
売上高は401億3,000万円(前年同期増減率7.8%増)、営業利益は3,800万円(前年同期は△1億8,100万円)、経常利益は2億300万円(同2,300万円)、親会社株主に帰属する中間純利益は1億4,200万円(同1,600万円)となった。
コロナグループは通年商品の住宅設備機器のほか、夏季に需要の多いルームエアコンを中心とした空調・家電機器と、冬季に需要の多い暖房機器を取り扱っているため、業績に季節的変動がある。売上高および利益は、暖房機器の割合が高い第3四半期連結会計期間に増加する傾向。
製品の種類別売上高は以下の通り。
暖房機器
暖房機器の売上高は、69億3,100万円(前中間連結会計期間比11.7%減)となった。
石油ファンヒーターや寒冷地向けの石油暖房機、トイレ等のより狭いスペースに設置可能な壁掛型遠赤外線暖房機の新モデルを投入するなど、需要期に向けた商品開発と提案活動に取り組んだ。しかしながら、昨年の暖冬による流通在庫過多や残暑の影響により、暖房機器全体は前中間連結会計期間を下回った。
空調・家電機器
空調・家電機器の売上高は、121億1,100万円(19.8%減)となった。
ルームエアコンは清潔性やお手入れのしやすさを追求した商品を中心に提案活動を推進。販売においては、寒冷地を中心に設置工事が不要なウインドタイプの需要が増加したほか、気温が平年より高めに推移したことも後押しとなり、ルームエアコン全体は前中間連結会計期間を上回った。除湿機は需要期の天候不順も影響し、販売が伸び悩んだが、空調・家電機器全体は前中間連結会計期間を上回った。
住宅設備機器
住宅設備機器の売上高は、179億300万円(同12.1%増)となった。
政府の補助金制度を活用し、積極的に提案活動に取り組んだエコキュートの販売や家庭用給湯・暖房システム用のヒートポンプユニットが好調に推移。石油給湯機は消費者の買い控え等の影響による需要の伸び悩みもあり、前中間連結会計期間を下回ったが、住宅設備機器全体は前中間連結会計期間を上回った。
連結業績予想などの将来予測情報
当中間連結会計期間においてコロナは、売上・利益ともに当初見込みを上回ったものの、円安などに伴う原材料価格高騰の影響が下期にかけても続く見込みであること、暖房機器の需要が第3四半期以降に本格化することなどを勘案し、5月10日に公表した通期連結業績予想は変更していない。