「ボイセンベリー果汁の継続的摂取が脂肪燃焼組織の活性化に寄与する可能性」ブルボン(新潟県柏崎市)の研究が国際学術誌に論文掲載
株式会社ブルボン(新潟県柏崎市)が順天堂大学や新潟大学と共同研究したボイセンベリーについての研究成果が、自然科学分野の論文誌「Scientific Reports」に10月24日、掲載された。論文のタイトルは、「Preliminary Study on the Effects of Boysenberry Juice Intake on Brown Adipose Tissue Activity in Healthy Adults(健常成人のボイセンベリー果汁摂取による褐色脂肪細胞活性化に関する予備的研究)」。
ボイセンベリーは、ブラックベリーやヨーロッパキイチゴ、ローガンベリーの夾雑種とされ、深い赤紫色が特徴の果実。ニュージーランドやアメリカのほか、最近は日本でも栽培されている。
ブルボンによると、同社は脂肪燃焼組織である「褐色脂肪組織」の重要性に着目。順天堂大学、新潟大学との共同研究で、ボイセンベリー果汁の摂取がヒトの褐色脂肪組織に与える影響を評価する臨床試験を実施した。その結果、ボイセンベリー果汁飲料を4週間摂取すると、健常な成人の褐色脂肪組織の活動が活性化される可能性があることが明らかになったという。
研究は、健康なボランティアに毎日100ミリリットルのボイセンベリー果汁飲料を4週間摂取させた。摂取前後に、常温(24度)と寒冷負荷(18度)の温度環境下で、鎖骨上部の褐色脂肪領域の皮膚表面温度を赤外線サーモグラフィーカメラで測定。間接熱量測定法によりエネルギー代謝を評価した。結果、ボイセンベリー果汁飲料摂取後、寒冷負荷時の褐色脂肪領域と非褐色脂肪領域の皮膚温度変化差が有意に増加し、褐色脂肪の活性化を示唆した。
ブルボンによると、研究の結果は、ボイセンベリー果汁飲料の4週間の摂取が寒冷刺激下での褐色脂肪組織の活動を活性化する可能性を示している。特にBMIが高い被験者ほど脂肪酸化量の増加に影響を与える可能性が見られ、BMIが高めの人の代謝改善や体重管理における新たなアプローチとして期待されるという。
具体的な研究内容については、下記のブルボンのwebサイトを参照。
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ブルボン 「ボイセンベリー果汁の継続的な摂取が脂肪燃焼組織の活性化に寄与する可能性を確認 ~ 国際学術誌「 Scientific Reports」 に論文掲載 ~」