食の国際総合見本市「フードメッセ」が今年も開幕、出展者数は過去2番目の規模に(新潟市中央区)
見本市「フードメッセinにいがた2024」が11月6日、朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター(新潟市中央区)で開幕した。会期は8日までの3日間。食材の生産者から厨房機器、流通、産学連携による商品開発まで、食に関わるあらゆる企業など計423事業者が一堂に会した。
「フードメッセinにいがた」は2007年に初開催され、今年で16回目を数える見本市。「食」関連の企業が集まるものとしては、県内最大の規模を誇る。今年は423者(うち県内からが180者)、415小間が出展し、昨年に次いで過去2番目の規模となった。来場者数は、3日間で1万3,000人を見込む。
新潟市の井崎規之副市長は挨拶の中で「この見本市を通して商談が数多く実り、食産業の発展や地域産業の活性化に繋がることを期待する」と述べた。
阿部幸製菓株式会社(新潟県小千谷市)のブースでは、同社が近年力を入れている米粉麺の商品と食べ方を紹介。同社の「新潟白色(ホワイト)」の平麺と中太麺を用意し、それぞれ鯛茶漬け風の味付けと新潟のソウルフード「イタリアン」風の味付けで試食を提供した。「フードメッセ」について広報担当兼製品資材部の白井幸子氏は「(製品の)量産ができるようになってきたので、より一層取引先を増やすことができれば」と期待を込めた。
長岡商工会議所では3年前から共同出展を行っており、今年は10社が参加した。出展企業のうちの一社、株式会社佐野屋では「栃尾油揚げ」を試食で提供。県外からもバイヤーが集まる機会で、長岡・栃尾名物の取引がさらに拡大することが期待される。こんにゃくやえごなどを製造販売する株式会社猪貝では新商品を展示。県産こんにゃくと米粉で作った麺で、手軽さと低カロリー・低糖質が売りだ。
新潟薬科大学では、津南町の農業関係者や食品関係者と共同開発した商品を展示。それぞれ同町のニンジンとバターナッツカボチャを使ったもので、今年度内に発売する予定だ。これを皮切りに、津南町の関係者と共同開発した商品をさらに展開していくという。
東御市商工会と安曇野市商工会でも、長野県のブースとして共同出展を行っていた。東御市商工会の主任経営支援員松原佑樹氏は「参加企業は全員、初めてフードメッセへ出展する。(フードメッセは)この辺りでは一番大きい食の見本市なので、バイヤー含め多くの方に来ていただきたい。また、(参加企業には)見本市についての経験値も積んでもらえれば」と話した。