老舗菓子店「お菓子のきくや」を展開する株式会社シルクロード(新潟市北区)が特別清算開始決定、新設会社に事業を譲渡

東京商工リサーチ新潟支店によると、「お菓子のきくや」を展開する株式会社シルクロード(旧商号 株式会社きくや、新潟市北区、設立1964年6月10日、資本金8,746万円、代表清算人 渡部茂晃氏)は、10月24日、新潟地裁より特別清算開始決定を受けた。負債総額は現在調査中。

シルクロードは、1939年に喜久屋菓子店として菓子製造を目的に個人創業、1964年6月10日に株式会社きくやの商号で法人化。店頭小売のほか、菓子商社を経由したOEM製造、冠婚葬祭向け商品などを取り扱い、2002年10月グリーンシート市場に登録し(2007年5月撤退)、2006年5月期は9億1,975万円の売上高を計上していた。

しかし、4,477万円の赤字を計上し、採算的には恵まれない状況にあった。その後も小売店の閉鎖やコロナ禍による冠婚葬祭自粛などの影響もあり、厳しい経営環境を強いられ、2021年5月期の売上高は4億1,645万円に減少していた。

コロナ禍における行動制限の緩和等でその後の売上高は回復基調にあったが、赤字からの脱却には至らず、2023年5月期は3,371万円の赤字を計上し、債務超過額も2億3,963万円に膨らんでいた。このような状況下において、5月13日、新たに株式会社きくや(新潟市北区)を設立し、当社の事業を譲渡。

当社においては、5月30日に株式きくやから株式会社シルクロードに商号変更、6月21日の株主総会の決議により解散し、今回の措置となった。

新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは173件目となる。

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