新潟県胎内市の名刹「乙宝寺」で“寺弁”春メニューのお披露目会

胎内市のローカルガストロノミーとして開発

胎内市のローカルガストロノミーとして開発された「寺弁2019春メニュー」のお披露目会が6日、胎内市乙地区にある乙宝寺で開かれた。

乙地区は、乙宝寺のほか、北前船の寄港地として賑わった観光スポットがあるものの、食に関しては地元らしいメニューがなかった。そこで、乙まんじゅうや11代目で、観光情報発信事業を手がけるキノトラベル代表の久世俊介氏をはじめとした地元の有志が集まり、「寺弁」を開発した。

地場野菜と、乙地区に湧き出る軟水「どっこん水」を使った弁当は、昨年5月に始めた「寺弁夏メニュー」から、「秋」、「冬」と4作目になり、一年を通して乙地区の食文化を堪能できるようになった。この日披露された「春メニュー」には、地元では冠婚葬祭の定番「茶めし」と呼ばれる、シソを乾燥させたものを煮出した水で炊いたご飯に、新じゃが重ね焼き、筍の桜の葉巻天ぷら、新玉ねぎスープ仕立てなど、春を感じさせる食材を使った色鮮やかな料理が並んでいた。久世代表は、「乙地区に訪れた人に、景観を見るだけでなく舌でも四季を感じて五感で楽しんでもらいたい」と話す。

「寺弁2019春メニュー」は、1個1200円(税込)。前日午前中までの予約で米澤屋旅館で食べることができる(2名から)。また、キノトラベルのツアーでは、10名以上の団体客に限り乙宝寺境内の「本坊」で食べることができる。

春を感じさせる「寺弁2019春メニュー」

試食会の様子

有限会社乙まんじゅうや取締役の久世俊介氏

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