10月の新潟県内企業の倒産件数、2024年1月以降では最少に 東京商工リサーチ発表

企業倒産月次推移(報道発表資料より)

株式会社東京商工リサーチ新潟支店は11月5日、2024年10月度の新潟県の企業倒産状況(負債総額1,000万円以上)を公表した。それによると、10月の倒産件数は5件、負債総額は4億1,600万円だった。

倒産件数は、前年同月比58.3%減(7件減)、前月比は75.0%減(15件減)だった。10月度としては、1962年の集計開始以来63年間で57番目、平成以降の36年間では33番目となった。

負債総額は、前年同月比で79.2%減(15億8,100万円減)、前月比では74.6%減(12億2,300万円減)。過去63年間では54番目、平成以降の36年間では34番目となった。

産業別では、10産業のうち、「建設業」・「小売業」で各2件、「製造業」で1件発生した。原因別では、5件全てが「販売不振」だった。

形態別では、「破産」が4件、「特別清算」が1件。業歴別では、「30年以上」・「10年以上20年未満」が各2件、「2年以上10年未満」が1件発生。地域別では、「新潟市」が2件、「長岡市」・「新発田市」・「上越市」で各1件発生した。

なお、負債総額10億円以上の大型倒産の発生はなかった。新型コロナウイルス関連倒産は、5件中1件だった。

2024年10月度の県の企業倒産件数と負債総額は、2024年1月以降では最小となった。9月度は13年2カ月振りに20件台に増加したが、10月は一転して大幅に減少する形となった。一方で、県内企業への聞き取りの結果について東京商工リサーチ新潟支店は「受注環境は『冷え込んでいる』、『前期より悪化している』との声も多く聞かれる」とし、「今回の(倒産の)減少が一過性のものか否かを見極めていく必要がある」とコメントしている。

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓