新潟県燕市(旧吉田町)で、きゅうり(もとまちきゅうり)の出荷が始まる

「もとまちきゅうりハイボール」の普及にも取り組む

燕市吉田本町などの野菜生産者(きゅうり、アスパラガス、水菜、かきのもと、チンゲン菜)でつくる「本町(もとまち)そ菜出荷組合」で、「もとまちキュウリ」の出荷が2月28日に始まった。新潟県内で最も早い出荷という。

県内で最も早いきゅうりの出荷という

もとまちきゅうりは、旧吉田町で約40年以上前から生産されている。本町そ菜出荷組合13軒のうち9軒が生産し、ピーク時の5~6月には3万から3万5000本/日が出荷されるという。

きゅうりの品種名は「モンドール」。埼玉県の株式会社ときわ研究場から種子を仕入れて栽培しているが、特に春きゅうりは、瑞々しい甘さ、柔らかさ、爽やかな香りが「美味しい」と評判だが、温度や湿度に敏感で病気にも弱いという。こうした事情もあり、生産者は、三条農業普及指導センターの普及員や、ときわ研究場の技術者を交え、お互いのハウスを月1回程度の頻度で巡回し、肥料・温度・二酸化炭素濃度などの栽培管理方法を学び合っている。「お互いノウハウをオープンにして参考にしています」と加藤達男組合長は話す。

もとまちきゅうり

一方、きゅうりの認知度を高めるために、「工場の祭典」などの観光イベントに参加したり、小学校の社会見学を受け入れたりしている。さらに、同組合メンバー(きゅうり生産者)や飲食店、企業で構成する「もとまちきゅうり普及委員会」(森山史朗会長=麺’s冨志店長)では昨年、もとまちきゅうりをより多くの人に知ってもらおうと、「もとまちきゅうりハイボール」を考案した。ハイボールにきゅうりを入れることでメロン風味を楽しめるハイボールで、きゅうりをスライスした「フレッシュ」、きゅうりを漬け込む「リキュール」、氷のかわりにきゅうりを凍らせて入れる「フリーザー」の3種類ある(ノンアルコールもある)。現在、燕三条地区の15店舗で提供している(下の一覧参照)。ちなみに、きゅうりのスライスの仕方などが店ごとに少しずつ異なるので、店ごとに違う味わいのハイボールを楽しむことができるそうだ。

もとまちきゅうりハイボールと、もとまちきゅうりレモネード

ハイボール提供店一覧

また昨年末には、子どもでも飲むことができる「もとまちきゅうりレモネード」を考案した。こちらはHOTとCOLDの2種類ある。

なお3月13日15時から、「もとまちきゅうりハイボール」&「もとまちきゅうりレモネード」についての企業説明会を行う。会場は、越後中央農業協同組合吉田支店(燕市吉田2783-1)で、「昨年の取り組み(活動内容など)」「各店舗の提供方法(成功例・失敗例など)」「改善点」「今年度の活動予定」について説明するという。参加申し込みは下記からできる。

もとまちきゅうり普及委員会 フェイスブック
企業説明会 申し込みフォーム(PC)
企業説明会 申し込みフォーム(スマホ)

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