市立五十嵐小学校(新潟市西区)にブナの木が植樹 学校環境緑化モデル事業、ローソン「緑の募金」を活用
市立五十嵐小学校(新潟市西区)の敷地内にこのほど、ブナの木が植樹された。今年度の学校環境緑化モデル事業を活用したもので、11月22日、その記念式典が同校で行われた。
学校環境緑化モデル事業は、株式会社ローソン、国土緑化推進機構、各都道府県の緑化推進委員会が協力して2006年から毎年実施しているもので、新潟県内の学校が選定されるのは3年ぶり14件目。事業には、コンビニエンスストア・ローソン店頭に置かれている「緑の募金」に集まった寄付金が充てられている。
22日、五十嵐小学校で行われた式典には、同校の児童と教員のほか、ローソンの関係者や公益社団法人にいがた緑の百年物語緑化推進委員会、近隣の森林を整備しているボランティア団体「清心の森」の柬理哲英代表らが参加した。
今回選定された五十嵐小学校では、中庭の樹木(ヒマラヤスギ)の手入れと、敷地内へのブナの植樹が行われた。事業費は50万円。五十嵐小学校の田辺和明校長によると「中庭のヒマラヤスギは大きくなり過ぎていて、教室に光が入ってこなかったり、カラスが巣を作ったりしていた。今回剪定されたおかげで、子どもたちが安心して遊べる環境が整った」という。またブナの植樹についても触れ「十日町市の美人林のように、雪がたくさん降ってもブナは真っ直ぐ成長する。子どもたちも、困難に負けず真っ直ぐ成長してほしい」と児童たちへ語りかけていた。
にいがた緑の百年物語緑化推進委員会の内山茂常務理事は「同事業を通じて、未来を担う子どもたちと地域の方々が、森や緑の大切さを学び、さらに緑の育成に参加していただけることを期待している」と話した。
当日はあいにくの雨で当初予定していた児童によるブナの植樹はできなかったが、児童の代表として挨拶した6年生の大矢泰士朗さんは「今年度で小学校を卒業するが、20歳になった時に、このブナの木がどれだけ大きくなっているか楽しみ。小学校のみんなで、大切に育てていきたい」と感謝の言葉を述べた。