「西新潟商工会」設立へ 黒埼、新潟西、赤塚商工会が合併契約書の調印式を実施
黒埼商工会、新潟西商工会、赤塚商工会が11月25日、合併契約書へ調印した。同3商工会は合併により2025年4月1日、「西新潟商工会」となる。
人口や事業者数の減少などを背景に、県内の商工会では会員数が減少しており、財政の脆弱化や経営支援能力の低下が課題となっている。そうした中、2021年3月に新潟県商工会連合会が商工会の集約化についての方針を決定。黒埼商工会、新潟西商工会、赤塚商工会でもこれに伴い、合併へ向けた協議を行ってきていた。
合併によって新たに設立される「西新潟商工会」の会員数は800人〜900人ほど。事務所については現在の黒埼商工会と新潟西商工会に事務所を置き、赤塚商工会は出張所を置くが、2029年までに出張所は廃止して2事務所体制となる予定。職員数についても維持する方針で、会長についてはこれから協議する。
合併契約書調印式は25日午後、黒埼商工会で開催された。黒埼商工会の笠井隆会長、新潟西商工会の塩川英男会長、赤塚商工会の朝倉裕治会長ほか、立会人として新潟市西区の水野利数区長も参加した。
黒埼商工会の笠井会長は式の中で「調印へ至るには様々な課題もあったが、活発な議論を交わし、(3商工会の)共通の認識に立って互いの理解を深めてきた。会員の皆様とともに、地域社会へ貢献できる商工会を目指して、全力を尽くしたい」と挨拶。
来賓として参加した県商工会連合会の早川吉秀会長は「2020年までに県内に103あった商工会は、48にまで集約される予定。商工会は、各地域と県の発展のためになくてはならない存在。当連合会としても、来年4月の西新潟商工会発足の手続きと、その後の運営を支援していく」と話した。