【地方創生を担う人材を求め】新潟県主催「にいがた就職・転職フェア」に100人超が来場、県内企業50社が魅力をアピール

新潟県主催の「にいがた就職・転職フェア」が新宿エルタワー(東京都)で開催

新潟県首都圏等人材と県内企業のマッチングイベント「にいがた就職・転職フェア」が12月1日、新宿エルタワー(東京都)で開催され、盛況のうちに幕を閉じた。

このイベントは、関東に住むU・Iターンに興味を持つ人と新潟県内企業をマッチングさせることを目的に開催。情報通信、製造業、建設業、卸売業・小売業、医療・福祉の県内企業50社が参加した。13時時点で来場者は100人を超え、初開催だった昨年の来場者数を大きく上回る盛会となった。

会場内では各企業がブースを設け、映像や資料で自社の魅力をアピールする姿が目立った。来場者は学生から社会人までさまざまで、複数のブースに立ち寄って熱心に話を聞く様子が多く見られた。

また、新潟県首都圏情報発信拠点「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」に拠点を置く「にいがた暮らししごと支援センター」も個別相談ブースを設置し、新潟への移住に関する相談を受け付けていた。

ステージイベント「企業PRコーナー」の様子

「にいがた暮らししごと支援センター」が個別相談ブースを設置し、移住相談などを受け付けた

ステージイベントでは、新潟県を拠点に活動を続けるアイドルグループNegiccoの3人が登場。アイドル活動と結婚・出産・子育ての経験から、新潟での暮らしや働き方の魅力を語り、来場者の耳を傾けさせた。また、参加企業12社が「PRコーナー」で自社の特徴や魅力を積極的にアピールした。

イベントを主催した新潟県産業労働部しごと定住促進課の野中麻央課長は、「今年は特に新卒人材の集客に力を入れ、関東の大学にも働きかけた」と強調した。

参加企業の一つ、上越市の建設業担当者は「採用の裾野を広げるために参加した」と述べ、「他にはないイベントで貴重な機会」と評価。人材確保の難しさを背景に、「仕事の魅力や待遇、新潟の住みやすさ、首都圏からのアクセスの良さをアピールしたい」と意気込みを語っていた。

来場した東京の大学に通う男性(21)は、「今まで関東の企業ばかり見ていたが、出身が新潟県胎内市ということもあり、Uターンを選択肢として考えたい」と話し、「新潟の企業を知る良い機会」と参加の意義を語った。

企業担当者の説明を熱心に聞く来場者の様子が見られた

企業紹介パンフレットだけでなく、自治体紹介資料も用意された

新潟県の人口動態における社会動態は、進学や就職を機に県外に流出する転出超過の傾向が続いており人口対策は喫緊の課題だ。野中課長は「人口減対策からも、外に出た新潟県の人々に戻ってもらうことは非常に重要」とし、「この場で終わらずに、ぜひ次のステップに進んでもらいたい。実際に新潟に来てもらうなどの次のアクションのきっかけとなり、将来的には移住に繋げて欲しい」と期待を込めた。

新潟県産業労働部では、引き続きU・Iターン就職の促進に向けた取り組みや、企業向けの採用力強化支援などの取り組みを行っていく。12月13日と15日には、新潟県へのU・Iターンを検討中の学生にむけ、「『自分だけのエントリーシート』の作り方」と題したオンラインセミナーの開催を予定している。イベントの詳細は新潟県のホームページで確認できる。

 

【関連サイト】
U・Iターン学生向け就職応援サイト「N-Career」(新潟県ホームページ内)

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