イオン新潟南(新潟市江南区)で実施中の「ウラジオストクフェア」のオープニングセレモニーが開催
新潟市は1日から、ウラジオストク市(ロシア連邦)との姉妹都市提携30周年を記念した「ウラジオストクフェア」をイオン新潟南(新潟市江南区)で開催しており、3日の13時のオープニングセレモニーには、新潟市の中原八一市長、新潟市議会の古泉幸一議長、在新潟ロシア連邦総領事館のミハイル・セルゲーエフ(Михаил Сергеев)総領事が出席した。
ウラジオストクは1860年に軍港として建設されたことに始まるロシア極東の港湾都市。63万人弱の人口(2021年時点)を抱え、2012年のアジア太平洋経済協力首脳会合の開催に合わせた大規模なインフラ整備などの影響から、近年急速に発展しつつある町でもある。
古くから日本との関わりは深い都市だが、1987年にウラジオストクで開催された「沿岸貿易見本市」に新潟市が参加して以来、両市間の往来が開始。使節団の交換などを経て、1991年2月28日に姉妹都市連携を結んだ。
今回のフェアでは「~ 見トク!知っトク!ウラジオストク ~」と題し、ウラジオストクの紹介パネルや写真、民族衣装など西欧とも中欧ともまた違うロシア独特の文化を紹介している。さらに、マトリョーシカのような民芸品や、ロシアのお菓子などお土産品も販売。コロナ禍でなかなか海外旅行にも行けない中で、異文化へ触れることができる貴重な機会だ。
3日に開催されたオープニングセレモニーは、関係者らによるテープカットにより盛大に開始。中原市長は開会挨拶で「こうした会場で市民の皆様に、改めてロシアという大国、ウラジオストクという新潟と同じ湊町を知っていただき、コロナ禍が収束した際には、ぜひ『日本から一番近いヨーロッパ』として皆様に訪問していただきたい」と話した。
その後、ウラジオストクに実際に留学した新潟国際情報大学(新潟市西区)4年生の五十嵐亮さんや、ウラジオストク出身で新潟県在住の佐藤ナターリアさんによるトークショーなど、ステージイベントに多くの人が集まっていた。
また同じイベントブースでは、東京2020オリンピック・パラリンピックで新潟市がホストタウンとなる海外選手団の紹介パネルも展示されている。新型コロナウイルスの影響から、全ロシア新体操連盟の事前合宿は中止となったが、フランス空手連盟は7月下旬に来日する予定であり、彼らへ向けた応援メッセージを書くことができる。
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