新潟市南区茨曽根地区内の事業場で鉛、ふっ素、ほう素が基準値を超えて検出
新潟市は11日、南区茨曽根地区内の事業場で、土地の所有者が行った土地の自主調査の結果、有害物質である鉛、ふっ素、ほう素が基準値を超えて検出されたと事業者から同市環境対策課に同日付で届け出があった、と発表した。
新潟市では周辺の井戸の設置状況を確認の上、地下水調査を実施し、周辺における汚染の状況を確認するほか、地下水を飲用している人がいる場合は、引用しないよう指導するという。
・鉛…鉛蓄電池、ハンダ、合金原料、電線被覆、顔料、銃弾、プラスチック安定化剤などに使用。疲労、頭痛、関節痛、胃腸障害、中枢神経障害、末梢神経障害を及ぼすといわれている。
・ふっ素…金属の研磨やステンレスの洗浄などに使用。高濃度のふっ素を含む水の摂取のよって斑状歯が発生するほか、ふっ素沈着症が生じる。
・ほう素…ガラス製造、木、皮の防腐剤、防火剤など使用。胃腸障害、皮膚紅疹を引き起こすといわれている。