平成30年度の地盤沈下調査結果が公表
最大沈下量を示した地点は上越市子安新田
国、新潟県、関係市で設置している「新潟県地盤沈下調査連絡協議会」が県内5地域で行っている地盤沈下の「平成30年度調査結果」が公表された。それによると、平成30年度(平成29年9月1日から30年9月1日)の最大沈下量を示した地点は、上越市子安新田で、沈下量は1年あたり2・8cmだった。
地域別の結果概要は以下の通り。
新潟地域
最も大きな沈下を示したのは、新発田市住吉町三丁目。沈下量は2・2cmで、29年度の最大沈下量(1・3cm、新潟市北区松浜町)を上回った。
上越地域
最も大きな沈下を示したのは、上越地域の上越市子安新田。沈下量は2・8cmで、29年度の最大沈下量(0・5cm、上越市大潟区渋柿浜)を上回った。
南魚沼地域
最も大きな沈下を示したのは、南魚沼市六日町。沈下量は1・0cmで、29年度の最大沈下量(1・1cm、南魚沼市六日町)を下回った。
長岡地域
調査を隔年で実施しており、2年間で最も大きな沈下を示したのは、長岡市宮下町。1年あたりの沈下量は1・0cmで、前回調査の最大沈下量(0・3cm、長岡市福島町)を上回った。
なお、柏崎地域は調査を隔年で実施しており、30年度は実施しなかった。
地盤沈下は、地下水の過剰な汲み上げにより、主として粘土層が収縮することで起きる現象。県内には軟弱な粘土層を有する平野や盆地が存在し、それらの地域で地盤沈下が顕在化しているという。