新潟市内のこども園の児童が阿賀野川で鮭の稚魚を放流
阿賀漁連の協力のもと食育の一環として
岡山幼保連携型認定こども園(新潟市東区)の児童たちは18日、阿賀野川で行われた「鮭の稚魚の放流」に参加した。これは阿賀野川漁業協同組合連合会(阿賀漁連)が毎年3月に行なっているもので、この日3万匹の稚魚が年長組の子どもたちによって放たれた。阿賀野川を勢いよく泳ぎ出した稚魚はオホーツク海やベーリング海へと旅立ち、3〜4年をかけて阿賀野川へ戻ってくるという。
こども園では、食べることを通して教育に繋げる「食育」に対する取り組みが盛んに行われている。園が所有する農園での野菜栽培、農家での作物体験、味噌作り、ヤギの飼育など、その取り組みは多岐にわたる。その一環として先月、こども園には鮭の稚魚を鑑賞できる水槽が導入された。熱帯魚の水槽レンタルを手がける株式会社アクアリゾートと阿賀漁連の協力で実現。餌を食べる様子や成長の過程を観察し、自分たちが食べている魚について学んでいるという。
この日の放流で、海を泳いで大きく成長した鮭は川に戻ってくると知った子どもたちは、「おうちに帰ってくるんだね」「どのくらい大きくなるの」と関心を抱いていた。
こども園の斉藤勝栄理事長は、「自分が食べているモノがどう育つかを知り、野菜や動物から命を頂いていることの理解を深めてほしい」と話していた。
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放流の様子
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鮭の稚魚
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鮭についての説明を受ける岡山幼保連携型認定こども園の児童