新潟県が「にいがた新世代ヘルスケア情報基盤」構想を受領
医療・介護データを一元管理してオーダーメイド型の保健指導の提供めざす
新潟県は、にいがた新世代ヘルスケア情報基盤プロジェクト推進委員会が策定した「にいがた新世代ヘルスケア情報基盤」の構想を受け取った。
同委員会では昨年から、健康・医療・介護のデータを連携させて県民の健康増進を図ろうという「にいがた新世代ヘルスケア情報基盤」を構築するための構想とロードマップづくりを進めてきた。
今回策定した構想は、別々に管理されている個人の「国保・介護などのデータ」、「協会けんぽなどのデータ」、「臨床・介護などデータ」を順次集約して一元管理。そのデータを活用して、その人の健康上の問題を先制して解明しオーダーメイド型の保健指導を提供していこうというものだ。また、病院を移ると同じ検査をしなければならないといった「重複診療」の削減なども期待されている。
(※集約する医療・介護情報やロードマップは、下記にあるサイト「にいがた新世代ヘルスケア情報基盤プロジェクト」のにいがた新世代ヘルスケア情報基盤) 構想【概要版】などに掲載されている。)
ただ、今年3月14日付の日本経済新聞によると、診療データを共有する全国約210の地域ネットワークの登録患者数は、国内人口のわずか1%にとどまっているという。記事によると、電子カルテが普及していないことや、情報共有に患者の同意が必要なことなどが背景にあるという。
こうしたことから、単にハード(情報基盤システム)の整備だけでなく、参加が参加するメリットを感じたり、参加するきっかけを提供する仕組みづくりが必要といえそうだ。
ちなみに佐渡島内の病院・診療所・歯科診療所・調剤薬局・介護施設をネットワーク化し、患者情報を共有・活用する「さどひまわりネット」には数多くの島民の25%が参加しているといわれている。
(にいがた新世代ヘルスケア情報基盤プロジェクト)
http://www.pref.niigata.lg.jp/fukushihoken/1356909249335.html
(さどひまわりネット概要)
http://renkei-support.mhlw.go.jp/himawari/
(さどひまわりネット特徴)
http://renkei-support.mhlw.go.jp/himawari/#overview2