【少数与党の生き方】岸田文雄前内閣総理大臣が来県、小林一大参院議員の政経セミナーで「熟議の国会運営となる」
12月22日に新潟市中央区のANAクラウンプラザホテルで開催された自民党・小林一大参議院議員の政経セミナーに、前内閣総理大臣の岸田文雄衆議院議員が出席、登壇しスピーチを披露した。
岸田前総理は、小林一大参院議員が当選した2022年の参院選で、選挙戦最終日の「マイク納め」で登壇し応援演説したという間柄。その小林議員も当選1期目にして第2次石破内閣の防衛大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就いていることを指し「当選1回で参議院予算委員会の理事も務め、質問も素晴らしかった」と活躍ぶりを高く評価した。
岸田氏は防衛大臣政務官に就いた小林氏に「現在、北朝鮮による弾道ミサイルや、南シナ海、東シナ海での中国の『力』による侵攻が現実としてある中で、国民の命を守る大役。常に非常時に備えなければならないポストだけに、地元新潟に帰ってくる機会は少なくなる。今日お越しの皆様にも、そんな中で小林さんをますます支えていただきたい」と話した。
また先の総選挙で大惨敗し、与党過半数を大きく割り込んだ自民党について「国民からの『野党の意見も聞け』というメッセージだと受け止める。少数与党となったわけだが、欧州は大部分の国が少数与党による国会運営。これからは物事を決めるにも時間がかかるかもしれないが『熟議の国会運営』がどうあるべきかを考えていくことが必要。必要とされるのは、国民のために結果を出すこと以外にない」と持論を展開した。
またこの日は、2025年に行われる第27回参議院議員選挙の新潟選挙区で公認候補となった中村真衣氏の登壇があるかと予想されたが、所要のため欠席だった。