【ネットに潜む性被害、セクストーションとは?】新潟県内の若年層を中心に被害が増加中、「このアプリを入れると動画を見せ合えるよ」
新潟県内では、若年層を中心に「セクストーション(性的脅迫)」の被害相談が増加している。
「セクストーション」とは、「Sex(性的)」と「Extortion(脅迫)」を組み合わせた造語。インターネット上で出会った異性に対し、「恥ずかしい姿の見せ合いをしましょう」など話を持ちかけ、性的な画像や動画などを送信させてから、「裸の画像をお前の知り合いに送るぞ」などと脅迫し、電子マネーなどを脅し取る手口だ。
被害者の多くは男性で、インターネットやSNS、マッチングアプリなどを介して異性とのやり取りを始め、お互いに性的な画像を送信したり、ビデオ通話中に性的な姿態を見せたりするように持ち掛けられる。
そして、その要求に応じ性的な行為を晒すと撮影され、「SNSで拡散されたくなければ金銭を支払え」などと脅迫される。
また、「このアプリを入れると動画を見せ合えるよ」などと不正なアプリのインストールを要求され、相手に言われるがままにインストールしてしまったことで、電話帳などの個人情報が相手に知られてしまったという被害も確認されている。
なお、金銭を支払ったとしても、さらに金銭を要求されるケースやSNSで画像が拡散される恐れもあるという。
現代社会においては、SNSなどのコミュニケーションツールの発達により、容易に「知らない異性」と知り合うことができる環境が整っている。
その中で、個人が「どこの誰かもわからない人」について、悪意の有無などの判断材料が乏しい状態で安易に判断を下してしまうケースが後を絶たない。
こうした被害に遭わないためには、動画・画像・音声は簡単に編集ができるという事を考えに入れたうえで、SNSなどで知り合った人を簡単に信用しないという事が防御策となる。
加えて、信頼ができないアプリを安易にインストールしないということも大切だ。
新潟県警では、セクストーションによる被害も含めた、インターネットにおける犯罪などについて、注意喚起を呼びかけている。