クリーンエネルギーの生成や環境保全活動に独自の方針で挑戦し続ける株式会社越配(新潟市秋葉区)

株式会社越配の本社にて

本国内のみならず、新潟県内でもSDGs(持続可能な開発目標)を掲げる企業は年々増えつつあり、昨今は社会全体で環境政策に意識を向ける一つのきっかけになっている。

新潟市秋葉区に本社を置き、五泉市内にも営業所を構える株式会社越配も、SDGsを中心に環境問題に取り組む企業の一つだ。自社ならではの環境方針を掲げ、環境の保護・改善を目的とした様々な企業活動には、独自の個性やアイデアが光る。

 

設備・空調・水回りの衛生工事のエキスパートとして

空調機の緊急点検・修理中の様子

株式会社越配は、1972年(昭和47年)に越後天然ガスの出資で創立。企業や公共施設の空調設備や水回りの設備、メンテナンス等を中心に行い、公共事業はもちろん、一般住宅の設備・住宅工事においても地域の信頼度が非常に高い。現在も月に300〜500件ほど個人宅から修理や改修の依頼を受け、新潟市秋葉区と五泉市を中心に、江南区、南区、中央区と幅広いエリアでの対応を行っている。

昨年度、今年度、さらにその数年前も、新潟市や新潟市水道局から工事施工内容が優秀であるとされた事業者に送られる「優良工事表彰」を受け、丁寧かつ迅速な施工技術には長年定評がある。ホームページ上では「24時間、365日対応」と掲げられ、例えば、冬場に老人福祉施設の暖房が効かない場合や、路上で水道の漏水が見受けられた場合など、24時間体制で修理に臨んでいる。まさに水回り・空調設備のレスキュー隊ともいえる地域に欠かせない存在だ。

 

SDGsをベースに独自の環境施策を

社屋の屋根にソーラーパネルを設置している

近年、従来の業務に加えて、越配が力を入れているのが環境保全活動である。SDGsにおいては、「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「13.気候変動に具体的な対策を」を目標に掲げ、自社独自の環境活動に励んでいる。

「もともと天然ガスを販売する会社の関連ですから、クリーンなエネルギーという視点は常に意識していました。大きな転機となったのは、7〜8年前に越後天然ガスがメガソーラーを始めたことでしょうか」と笠原實社長は振り返る。

まずは身近なものからと、笠原社長が初めて提案したのが、2013年に導入した電気自動車だ。現在は8台の電気自動車を社有車として活用しているが「せっかくだから、電気自動車に使う電気も自社で作れないだろうかと。そう考えて、2019年に72枚のソーラーパネルを設置して、自社での太陽光発電を行っています」。CO2排出量の少ないエネルギーである太陽光発電は、環境への配慮はもちろん、1パネルは310W、72パネルで22.32kWもの発電量を誇り、電気自動車の電気はほとんどが太陽光発電で賄うことができているという。

社内にはリアルタイムで発電量や消費量、充電量を見ることができるパネルが設置され、目に見える数値が意識向上にも一役買っている。「積雪が多い時期はほとんど発電しないこともあり、デメリットも多少なりともありますが、重視しているのは経済的な面よりもやはり環境のこと。総合消費量の自家発電によるウエイトが高ければ高いほど、やり甲斐を感じますね。今後はパネルの台数を増やし、倉庫の屋根にも取り付けを検討しています」と、笠原社長は太陽光発電に、より熱心に取り組む意向だ。

リアルタイムで発電量や消費量、充電量を見ることができるパネル

社会人スポーツの振興、人材育成にも貢献

一方で、越配は地域におけるスポーツ振興にも尽力している。社内の軟式野球チームも県内の大会で活躍を見せる。

また、笠原社長は新潟県の野球連盟に関わる傍ら、新潟県社会人スポーツ推進協議会の委員としての一面も持つ。この協議会は、競技と仕事の両立を考えるアスリートの採用を企業へ推進しており、越配も積極的に採用を行っているのだ。

「高校・大学時代にバスケットボールや野球で活躍した選手を、社員として採用しています。1〜2年目はまず仕事を覚えることから始まります。現場も経験が大事ですからね。ハードに感じることも多いでしょうから、現在行っている研修に加えて、メンタル面でのフォロー体制も整えていきます」と話す。

社員の研修に関しては、「マイナビ」の社員研修プログラムを導入している。「専属の講師を招いて、若手社員にはリーダーシップやコミュニケーション能力育成、中堅社員にはマネージメントに関して学ぶ機会を設けています。やはり、実施してみると、個々の意欲や考え方にも違いが出てくるように感じています。このコロナ禍で対面研修がなかなかやりづらい部分はありますが、社員全体のモチベーションアップには、こういった外部研修の必要性が十分にあるでしょう」と笠原社長は語る。

企業の一社員という側面だけでなく、自立した一社会人としての人材を育成したい−。社員一人ひとりの個を尊重したその姿勢と、長期的な目線で見る人材育成の観点は、SDGsや環境保全にもどこか通じる部分がある。

地域のニーズや社会環境への意識を高めるために

株式会社越配・代表取締役の笠原實氏

越配の社内を見渡すと、様々な数値が表示された電光掲示板やパネルが目に入る。これらは社内のCO2濃度や温度、湿度などを計測し、社内で働く社員が空気の状態や不快指数や暑さ指数を意識できるようにと設置したものだ。

「CO2濃度は建築基準法でも1,000ppm以下にするという決まりがあるほど、重要視されているものです。コロナ禍の昨今は、企業だけでなく公共施設、学校、商業空間と、生活に関わるあらゆる場所や場面で『換気』は外せません。今後を見据えた環境への取り組みとしても有効だと考えています。長期的な目線でこういった数値を可視化して、社内だけでなく地域や社会全体で意識を共有していきたいですね」。

さらに、駐車場には、電気自動車と共にマイクロバスが1台置かれている。もともとは社内野球チームの遠征用に購入したものというが、「近隣の子供会やスポーツ団体に貸し出しも行っています。つい先日は、わんぱく相撲の県大会への送迎で利用されました。レンタル料は車内掃除代のみを頂いています。レンタカーを利用するよりもお値打ちかもしれませんね(笑)」と笠原社長はほほ笑む。

昨年末から今年1月にかけ、大雪に見舞われた新潟県内各地。越配が事業所を置く新潟市秋葉区も1m近くの積雪となり、地域住民の生活に大きな打撃を与えた。その際にも除雪車両を所有する越配が活躍した。10台ほどある除雪車両が出動し、社員20名ほどで昼夜問わず除雪作業を行ったという。

設備・空調・水回りの工事以外の事業やサービスにも余念がないのはなぜか?その理由を笠原社長に尋ねると「会社の存続は、地域社会に役に立つ企業であるかどうか、つまり社会貢献がどのくらいできているかにもかかっているんです。SDGsも含めて、本業以外の様々なニーズに私たちが対応していくこと、それが企業の成長に必須となるでしょう。そのためにも、常にアンテナを張って新たなアイデアや方法を模索していきたいと考えています」と力強く語ってくれた。

株式会社越配

【株式会社越配】
TEL:0250-23-1611(水回りの119番 0120-43-4177)
URL:https://echihai.com/
住所:〒956-0031 新潟市秋葉区新津4535番地

 

本記事は、株式会社越配の提供による記事広告です。

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