【第24回 新潟県・新潟経済同友会懇談会】花角英世知事「人口減少・少子化対策に一段と力を入れる」、新潟経済界へ協力を呼びかけ

第24回 新潟県・新潟経済同友会懇談会、ホテルオークラ(新潟市中央区)

新潟県内の企業経営者らで構成する新潟経済同友会は12月25日、新潟市中央区において、「第24回新潟県・新潟経済同友会懇談会」を開催した。懇談会には、新潟県から花角英世知事や笠鳥公一副知事を含む県幹部9人と、新潟経済同友会員約110人が出席し、意見交換などが行われた。

懇談会は新潟経済同友会代表幹事で株式会社新潟クボタ(新潟市中央区)の吉田至夫代表取締役会長と花角知事の挨拶を除き、非公開で進められた。

新潟経済同友会代表幹事で株式会社新潟クボタ(新潟市中央区)の吉田至夫代表取締役会長(左から3人目)

新潟県の花角英世知事(左から4人目)

冒頭の挨拶で吉田代表幹事は、新潟県が直面する課題と取り組みについて言及。吉田氏は、2024年に相次いだ猛暑や大雨が新潟の農業に与えた影響に触れ、「首都圏を支えるのは新潟の米。全国の相場を動かすほど重要な産業であり、しっかり支えていく必要がある」と語った。

また、人口減少や人手不足への対応策として、8月に花角知事と同行したベトナムでの人材マッチング活動について言及。さらに、新潟経済同友会として、3月には公共交通の活用を提言する「新潟トランスポートプロジェクト」、10月には柏崎刈羽原子力発電所に関する緊急提言を行ったことを報告し、地域経済の持続的発展に向けた積極的な姿勢を示した。

一方、花角知事は「人口減少の最大の要因は少子化であり、その背景には未婚化や晩婚化がある」と述べ、現状への危機感を共有した。さらに、少子化が高校や病院の存続にも影響を与えている具体例を挙げ、若い世代に選ばれる地域づくりが鍵であると指摘。「柔軟な働き方を提供する魅力的な職場環境を整備し、それを効果的に発信する努力が必要だ」と強調した。経済界にも、若者の流出防止と採用力向上に向けた協力を求めた。

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