関川村とカサナレ株式会社が連携、生成AI活用でふるさと納税返礼品プロモーションを最適化
新潟県岩船郡関川村は、カサナレ株式会社(東京都渋谷区)と連携し、ふるさと納税返礼品のプロモーションに生成AIを活用した新たな試みを実施した。
ふるさと納税市場は年々拡大し、その返礼品は多様化・高品質化が進んでいる一方で、選択肢が増えるほど消費者の目に留まる「魅力的なキャッチコピー」が重要となる。カサナレとの取り組みは、専門スキルがなくても返礼品の価値を最大限に引き出すための生成AI活用方法を身につけるきっかけにもなり、今後は大幅な業務効率化と更なる売り上げ向上を見込んでいるという。
今回は特に、現行の返礼品名・見出し文をもとに、ふるさと納税の特徴や消費者傾向に合わせて、プロンプトにチューニングを施すことで、より効果的に消費者の興味を惹くような表現を実現。加えて、複数の人気返礼品ランキングから選りすぐりのエッセンスを抽出してロジックを基に、生成AIでキャッチコピーを一新した。
例を挙げると「雑穀セット(5種類) とお米(コシヒカリ・2kg)」というシンプルな表現だったものは、商品説明文などを考慮して「豪華5種雑穀と新潟産コシヒカリ 健康ふるさとセット」という印象的な言葉になり、商品に込められた背景や価値が想像しやすくなって閲覧者により訴求できる。
さらに、関川村の伝統工芸品である「わらの鍋しき」は、「手作りのぬくもり!関川村産わらの鍋しき」、村在住の若手アクセサリー作家による「ライス淡水パールのショートネックレス (マンテル金具)×1点」は、「気品漂う ライス淡水パールショートネックレス 職人の逸品」へと変更。生成AIを活用し、商品の魅力を最大限に引き出しながら、地域の個性を全国に発信している。
タイトルを改善した結果得られるアクセス数、選択率、寄付額などの情報を長期的に蓄積すると、そのデータをもとに、より効果的なタイトルを考えるための改善サイクル(PDCA)の検証が可能となる。生成AIを組み合わせたことで、タイトル案のテストや修正を高速で繰り返すことができるため、既存の労働時間をほかの要素(返礼品のラインナップや画像の質など)に向けられる。
今後は、生成AIの活用をさらに深化させ、関川村の多彩な魅力を発掘・発信していくとともに、ブランディングを強化していく。
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